Canon EOS R5やR6 Mark IIを使う際、純正のバッテリーグリップBG-R10ではなく互換品を使いたいと考える方も多いでしょう。コストを抑えられる一方で「高速連写+」などの機能制限が出るのではないか、と心配する声もあります。本記事では、バッテリーやグリップの互換性が連写性能に与える影響について解説します。
Canon純正バッテリーと連写性能の関係
Canon EOS R5やR6 Mark IIでは、高速連写+を行うために純正のLP-E6NHバッテリーが推奨されています。旧型のLP-E6Nや互換バッテリーを使用すると、電圧供給が不安定になるため最大の連写性能が出ないケースがあります。これはカメラの設計上、バッテリーの種類を認識して出力を制御しているためです。
実際に、純正LP-E6NHを使用した場合は最高20コマ/秒の電子シャッター連写が可能ですが、旧モデルや互換バッテリーではこれが制限されることがあります。
バッテリーグリップ(BG-R10)の役割
BG-R10は、縦位置撮影用の操作性向上とともに、バッテリーを2つ装着できる拡張性を提供するアクセサリーです。純正品であれば、2つのLP-E6NHを使って長時間撮影しつつ、高速連写性能も維持できます。
しかし、互換グリップでは通信接点の品質や設計の違いによって、カメラが正しくバッテリーを認識できない場合があります。その場合、連写性能が制限されることもあります。
互換品を使った場合に起こりうる制限
- 高速連写+(20コマ/秒)が利用できない
- バッテリー残量表示が正確に出ない
- ファームウェア更新後に互換品が動作しなくなる可能性
特に、最新ファームウェアでは純正品との互換性が前提となるため、互換グリップやバッテリーで思わぬ制限がかかるケースがあります。
実際のユーザー事例
一部のユーザーからは「互換グリップ+純正LP-E6NHで問題なく使えている」という声もあります。ただし、全ての互換品で同じように動作するわけではなく、メーカーやロットによる差もあるようです。特に格安のノーブランド品では、通信エラーや連写不可の事例が報告されています。
安心して使うための選択肢
高速連写や安定した運用を求めるなら、やはりCanon純正のBG-R10+LP-E6NHが最も安心です。コストを重視して互換品を選ぶ場合は、評価の高いブランド品を選び、連写性能に制限が出る可能性を理解しておくことが大切です。
まとめ
Canon EOS R5やR6 Mark IIで高速連写+を確実に使いたい場合、純正バッテリーグリップとLP-E6NHを組み合わせるのが安全です。互換品でも動作する場合はありますが、制限や不具合のリスクを考えると、特にプロ用途や失敗できない撮影では純正品をおすすめします。
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