APS-C用のミラーレンズをフルサイズカメラに取り付けると、いくつかの影響があります。特に、カメラ本体としてSONY α7Ⅲを使用している場合、どのような結果になるのかを理解しておくことが重要です。この記事では、APS-C用ミラーレンズをフルサイズカメラに装着した際に考慮すべきポイントを解説します。
1. フルサイズカメラにAPS-C用レンズを取り付けるとどうなるか?
APS-C用レンズをフルサイズカメラに取り付けると、フルサイズセンサーに対して画像が一部切り取られるため、焦点距離や視野角が変化します。この現象は「クロップ」とも呼ばれ、APS-C用レンズはフルサイズセンサーを完全にカバーできません。そのため、画質が低下することなく撮影をするには、カメラ側で「クロップモード」に設定する必要があります。
たとえば、SONY α7ⅢでAPS-Cレンズを使用すると、センサーサイズがAPS-Cのセンサーと同等にクロップされ、フレームが狭くなります。この設定をオンにすることで、APS-Cのレンズでの撮影が可能になります。
2. APS-C用レンズのメリットとデメリット
APS-C用レンズをフルサイズカメラで使用する場合、いくつかのメリットとデメリットがあります。メリットとしては、APS-Cレンズは一般的に価格が安いため、コストを抑えてレンズを揃えることができる点があります。また、焦点距離がクロップされるため、望遠効果が得やすいという特徴もあります。
一方で、デメリットとしては、フルサイズセンサーに対して十分に光を届けられないため、画質が低下する可能性があります。特に、光の取り込みが少なくなるため、暗い環境での撮影においては注意が必要です。
3. SONY α7ⅢでAPS-Cレンズを使う際のポイント
SONY α7Ⅲはフルサイズセンサーを搭載しており、APS-Cレンズを使用する際には、カメラの設定を変更する必要があります。α7Ⅲでは「APS-C/スーパー35mmモード」をオンにすることで、APS-Cレンズを問題なく使用できます。この設定を使うことで、画質の低下を避け、クロップされた領域内での撮影が可能です。
ただし、このモードを使用すると、撮影する際の画角が狭くなることを覚えておきましょう。そのため、風景や広角レンズを使用したい場合には、フルサイズ対応のレンズを選ぶことをおすすめします。
4. まとめと最適なレンズ選び
APS-C用レンズをフルサイズカメラに装着すると、クロップされるため、画角が狭くなりますが、カメラ設定で対応できます。SONY α7ⅢのようなフルサイズカメラでAPS-Cレンズを使う場合は、撮影モードを調整することで効果的に使用できますが、フルサイズレンズに比べると制約が出ることもあります。
もしも、フルサイズカメラで最良のパフォーマンスを求めるのであれば、フルサイズ対応のレンズを選ぶ方が良いでしょう。しかし、コストを抑えつつAPS-Cレンズを有効活用したい場合は、カメラ設定を工夫して使用することが可能です。
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