中古で手に入れたオールドレンズを楽しもうと思ったのに、絞り羽根が動かず困ってしまうケースは珍しくありません。特にAF Nikkor 24mm f/2.8(Dでないタイプ)は発売から時間が経っているため、絞り機構にトラブルが起きる可能性もあります。本記事では、絞り羽根が動かないときに考えられる原因と確認方法、修理・対応の選択肢を解説します。
AF Nikkor 24mm f/2.8(非Dタイプ)の特徴
このレンズはオートフォーカス黎明期の製品で、機械的な絞り連動レバーを採用しています。ボディ側のレバーで絞り羽根を操作する仕組みのため、電子制御式の最新レンズと比べて機械的トラブルの影響を受けやすい特徴があります。
中古市場では比較的安価に入手できますが、長期保管や使用環境によっては絞り羽根の動作に支障が出ることがあります。
絞り羽根が動かないときに考えられる原因
絞り羽根が開放のまま固定され、リングやレバーを操作しても変化がない場合、以下の可能性が考えられます。
- 絞り羽根の固着:長期間使用されず油分が固まると、羽根が動かなくなります。
- 絞り連動レバーの破損:マウント側の小さな金属レバーが曲がったり折損していると、羽根に動作が伝わりません。
- 内部機構の劣化:バネや連結部分が摩耗し、操作しても羽根が反応しなくなる場合があります。
特に「レバーを動かしても抵抗がない」という場合は、羽根固着よりもレバーと羽根機構の連結不良である可能性が高いです。
自分でできる確認と注意点
分解修理はリスクが高いため基本的におすすめしませんが、以下のチェックは可能です。
- マウント側のレバーを爪楊枝などで優しく動かし、抵抗があるかを確認する。
- 強い力を加えず、羽根の隙間から異物や油染みがないかを確認する。
- 異常があっても無理に動かさない。金属パーツを破損させる危険があります。
ネット上には自分で分解して清掃する方法も紹介されていますが、成功率は高くなく、かえって致命的な故障に繋がることもあります。
修理や対応の選択肢
修理を検討する場合、以下の選択肢があります。
- メーカー修理:ニコンでは古いレンズの修理受付を終了している場合があります。公式サイトで確認しましょう。
- 専門のカメラ修理業者:オールドレンズの修理を得意とする業者であれば、絞り羽根の清掃や部品交換に対応してくれることがあります。
- 買い替え:修理費が高額になる場合、中古市場で同じモデルを買い直す方が現実的な場合もあります。
例えば中古のAF Nikkor 24mm f/2.8は1万円台から流通しているため、修理費用と比較して検討するのが賢明です。
まとめ
AF Nikkor 24mm f/2.8(非Dタイプ)の絞り羽根が動かない場合、羽根の固着やレバー機構の故障が主な原因として考えられます。自力での修理は難易度が高いため、基本的には専門業者に依頼するか、中古で別個体を入手するのがおすすめです。オールドレンズはメンテナンスが必要ですが、その分味わい深い描写が楽しめるのも魅力。状態を見極めて、長く使える一本を選びましょう。
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