Canon EOS 80DとTAMRON 150-600mm F5-6.3の組み合わせに1.4×テレコンバーターを装着することで、さらなる撮影の幅が広がります。特に野生動物やスポーツの撮影など、遠くの被写体を撮る際に有利ですが、メリットとデメリットも存在します。この記事では、1.4×テレコンを使うことで得られる利点と、注意すべきポイントについて解説します。
1.4×テレコンのメリット
1.4×テレコンバーターを装着することで、焦点距離が1.4倍になります。これにより、TAMRON 150-600mmの焦点距離が最大で840mmまで拡張され、遠くの被写体をより詳細に捉えることができます。このような長焦点距離は、特にスポーツや野生動物撮影などのシーンで非常に有利です。
さらに、テレコンバーターを使うことで、ズームレンズを交換することなく手軽に撮影範囲を広げられるため、機材の持ち運びが楽になるというメリットもあります。また、撮影時に使用するレンズがそのままであるため、撮影の自由度が高く、瞬時に遠くの被写体に対応できる点も重要です。
1.4×テレコンのデメリット
1.4×テレコンを使用するデメリットとして、まず第一に画質の低下が挙げられます。テレコンバーターを装着すると、光の通過量が減少し、解像力やコントラストが少し低下することがあります。特に、暗いレンズを使用している場合、この影響は顕著になる可能性があります。
次に、オートフォーカス(AF)の性能が遅くなることがあります。テレコンを装着すると、レンズに入る光量が減少するため、オートフォーカスが遅くなったり、正確さが落ちることがあります。このため、動きの速い被写体を撮影する際には、ピント合わせが難しくなる場合があります。
テレコン使用時の撮影上の注意点
1.4×テレコンを使用する場合、いくつかの注意点があります。まず、シャッタースピードを遅くしすぎないようにしましょう。焦点距離が長くなるため、カメラのブレが目立つようになります。手ブレ補正機能を使ったり、三脚を使用することで、ブレを防ぐことができます。
また、露出補正が必要になることがあります。テレコンを装着することで、レンズの明るさが暗くなるため、撮影時には適切な露出を確保するために補正を加えることが重要です。
テレコン使用に最適なシーン
1.4×テレコンは、遠距離の被写体を撮影する際に非常に有効です。特に、動物の撮影やスポーツのシーンで、その効果を実感できるでしょう。野生動物撮影の場合、被写体に近づけない状況でも、テレコンを使うことで遠くから詳細に撮影することができます。
また、風景や遠景の撮影にも効果的です。広大な風景を一枚の写真で収めるのではなく、遠くの一部をクローズアップすることで、印象的な構図を作ることができます。
まとめ
Canon EOS 80DとTAMRON 150-600mm F5-6.3に1.4×テレコンを取り付けることで、撮影範囲が広がり、遠くの被写体を撮影する際に大きな利点があります。しかし、画質の低下やオートフォーカスの遅延などのデメリットも存在します。テレコンを使う際には、撮影環境やシーンに合わせて使い分けることが大切です。


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