Analog Discovery 2は、デジタルおよびアナログ信号を測定するために広く使用されている機器です。この記事では、Diligent社のAnalog Discovery 2を使用する際に役立つ情報を提供し、特に電源供給やピン配置についての質問を解決します。
1. Analog Discovery 2の電源供給について
Analog Discovery 2は、USB接続により+5Vの電源を供給し、USBケーブル経由で動作します。ボード側に追加の電源(例えば、+5V、−12V、+12Vなど)を供給する必要はありませんが、特定のデバイスにおいて追加の電源が必要になる場合があります。なお、ボードにあるGNDピンは、基板のグラウンドとして機能します。
2. GND、V+、V-のピン配置
ボード上には、GND、V+、V-のピンがあり、これらは電源として使用されます。GNDは、回路のグラウンド接続を提供し、V+(通常は+5V)は電源供給を提供します。V-(−12V)は、特定の回路やセンサーなど、−12Vを必要とする機器に使用されます。これらのピンは、それぞれに適した回路へ接続する必要があります。
3. 既存の電源がある場合の使用方法
もし、ボードに既に別の電源(例えば、+12V、−12Vなど)が来ている場合、その電源を利用することもできますが、Analog Discovery 2との干渉を避けるために慎重に設定を行ってください。特に、異なる電源を使用しているときは、グラウンド(GND)を共有することが重要です。
4. ピン番号と使い方について
Analog Discovery 2には、T1、T2、W1、W2などのピンがあります。これらは、トリガーやワークスペースとして使用され、テストする信号を取り込むために使います。例えば、T1とT2はトリガーピンとして使用され、W1とW2はワークスペースピンとして利用されます。これらのピンに接続した信号を測定することで、シグナルの状態を確認できます。
5. シグナル状態と画面設定
Floating状態の信号もオシロスコープで表示することは可能ですが、表示されない場合は画面設定を確認して、適切な範囲を設定する必要があります。また、Hi-Zの信号を測定する場合、入力インピーダンスを適切に設定し、正しいピンに接続されていることを確認してください。
6. まとめ
Analog Discovery 2を効果的に使用するには、電源とピン配置に関する理解が重要です。GND、V+、V-のピンを正しく接続し、トリガーやワークスペースピンを適切に使用することで、シグナルを正確に測定することができます。また、既存の電源を利用する場合は、干渉しないよう注意しながら接続しましょう。


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