3Dプリンターを使ってフィギュアやミニチュアを作りたいという方にとって、どのタイプの3Dプリンターを選ぶべきかは悩ましい問題です。特に、熱溶解積層(FDM)と光造形(SLA)のどちらを選ぶべきかで迷う方が多いでしょう。この記事では、予算4万円で購入可能な3Dプリンターの選び方について、両者の特徴と価格帯、そして仕上がりの綺麗さに焦点を当てて解説します。
1. 熱溶解積層(FDM)と光造形(SLA)の違い
熱溶解積層(FDM)は、フィラメントを加熱して溶かし、積層しながら形を作っていく方式です。FDM方式は、機械的な耐久性があり、手軽に扱えるのが特徴ですが、仕上がりが少し粗くなる場合があります。一方、光造形(SLA)は、液体の樹脂をUV光で硬化させて形を作る方式で、非常に細かいディテールが再現できるため、フィギュアやミニチュア作成に向いていますが、材料費が高く、処理が面倒なことがあります。
2. 材料費と作業時間の違い
熱溶解積層(FDM)の場合、材料費は比較的安価で、フィラメント(PLAやABSなど)の種類も豊富です。しかし、光造形(SLA)の場合、専用のレジンが必要となり、これが高価であることが多いです。また、SLA方式はプリントに時間がかかり、後処理(洗浄や硬化)も必要になるため、作業時間が長くなる傾向があります。
3. 仕上がりの綺麗さについて
フィギュアやミニチュアを作りたい場合、光造形(SLA)の方が圧倒的に細かいディテールを再現でき、仕上がりが綺麗になります。特に顔や衣服の細部など、精細なデザインを求める場合に適しています。一方、熱溶解積層(FDM)では、特に大きなモデルや耐久性を重視する場合には問題ありませんが、仕上がりに若干の粗さが出る可能性があります。
4. 予算4万円でおすすめの3Dプリンター
予算4万円で購入できるおすすめの3Dプリンターをいくつか紹介します。FDM方式の中では、Creality Ender 3 V2が人気で、価格帯も手ごろであり、作業精度も高く安定しています。光造形(SLA)の中では、Anycubic Photon Monoが非常に評価が高く、細かい仕上がりが可能で、価格も手ごろです。
5. まとめ
フィギュアやミニチュア作成を目的とする場合、光造形(SLA)方式の方がより精細で美しい仕上がりを提供しますが、材料費が高く、作業が煩雑になることを考慮する必要があります。予算が限られている場合、FDM方式のプリンターも十分に実用的で、手軽に始めることができます。自身のニーズに合わせて、どちらの方式が最適かを検討してみてください。


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