リチウムバッテリー(Lifepo4)の使用は、特にエレキモーターにおいて非常に便利ですが、電圧の取り扱いには注意が必要です。この記事では、リチウムバッテリーから放出される電圧がエレキモーターに与える影響と、その電圧を24~25V程度に制御する方法について説明します。
リチウムバッテリーと鉛バッテリーの違い
リチウムバッテリーは、鉛バッテリーに比べて高いエネルギー密度を持ち、軽量で長寿命という利点がありますが、その一方で電圧の変動が大きくなる場合があります。特にエレキモーターなどの高消費電力機器に接続する際は、過剰な電圧が機器に悪影響を与える可能性があります。
リチウムバッテリーの標準的な電圧は、充電後に最大で約14.6V(3.65V×4セル)×2(24Vバッテリー)であり、使用中に電圧が多少変動します。過剰な電圧はモーターの過熱や寿命を縮める原因となり得ます。
エレキモーターへの影響
エレキモーターは、使用する電圧に敏感です。リチウムバッテリーを使用する場合、通常、電圧は徐々に低下しますが、バッテリーから供給される電圧が高すぎる場合、モーターに過負荷がかかり、最終的に故障の原因になることがあります。特にブラシ付きモーターでは、過剰な電圧がモーターの回転速度を異常に上げ、機械的な故障を引き起こすことがあります。
このため、バッテリーの電圧を適切に制御することが非常に重要です。理想的には、エレキモーターが安定して動作できる範囲内で、過剰な電圧を避けるようにしましょう。
電圧を24V~25Vに制御する方法
リチウムバッテリーから放出される電圧を制御するためには、いくつかの方法があります。以下に代表的な方法を紹介します。
- DC-DCコンバーター: 電圧を調整するためにDC-DCコンバーターを使用することが一般的です。この装置は、入力される電圧を一定に保ちながら、出力を希望の範囲に設定します。
- バッテリー管理システム(BMS): バッテリー管理システム(BMS)には、過電圧保護機能が組み込まれていることがあります。これを使用すると、バッテリーが過剰な電圧を供給しないように制御できます。
- 定電圧充電器の使用: 充電時に電圧が高すぎることを避けるために、定電圧充電器を使用して電圧の供給を一定に保つことも有効です。
これらの方法で、エレキモーターを安全に運転するために必要な電圧を維持することができます。
まとめ
リチウムバッテリーをエレキモーターに使用する際は、過剰な電圧がモーターに与える影響を避けるために、電圧制御が重要です。DC-DCコンバーターやBMSを利用することで、電圧を24V〜25Vに保つことが可能です。これにより、モーターが安定して動作し、寿命を延ばすことができます。安全に使用するために、適切な電圧管理を行いましょう。


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