今回は、1.6mm²の2心の電線の許容電流や、エアコン起動時の電流に関する質問にお答えします。特に、電線の耐久性と電流の一時的な負荷について詳しく解説します。
1.6mm²の電線の許容電流について
1.6mm²の2心の電線の許容電流は、一般的には18A程度とされています。ただし、この数値は長時間流し続けた場合の目安であり、瞬間的に流れる電流には耐えられることが多いです。
電線には熱を逃がす能力があり、温度が上がると電流を通す能力が制限されます。これが、電流を長時間流し続ける場合の許容電流が決まる理由です。瞬間的な高負荷(例えば、エアコン起動時)には、許容電流が一時的にオーバーしても電線が耐えられることがあります。
ブレーカーの動作と電流の瞬間的な変動
ブレーカーは、通常、一定の時間内に特定の電流を超えると動作します。例えば、20Aのブレーカーの場合、1.25倍の電流(25A)を1時間流した場合にトリップします。さらに、2倍の電流(40A)を2分間以上流すと、ブレーカーが落ちる仕組みです。
これにより、エアコンのような瞬間的に大きな電流を必要とする機器を使用する場合でも、ブレーカーが動作しないことが多く、電線が一定の時間内であれば問題なく使用できます。
エアコンの起動時に必要な電流と電線の選び方
エアコンは起動時に瞬間的に大きな電流を必要としますが、その時間は非常に短いため、1.6mm²の電線でも十分に対応可能です。例えば、エアコンの起動時に最大で21Aの電流が流れることがあると言われていますが、瞬間的な電流に対して電線は耐えることができます。
電線の選び方としては、エアコンの最大電流を確認し、瞬間的な負荷にも耐えられる電線を選ぶことが重要です。1.6mm²の電線であれば、問題なくエアコンの起動時にも対応できると考えられます。
電線の耐久性と使用時の注意点
電線の耐久性については、瞬間的な電流のオーバーには耐えられるものの、長時間流れ続ける電流には注意が必要です。定期的に負荷が高い機器を使う場合、電線が熱を持ちやすく、熱による劣化が進むことがあります。
そのため、長期間にわたって高い負荷をかける場合は、電線の容量に余裕を持たせることが重要です。また、配線の長さや設置場所にも影響があるため、電線の選定時にはそれらも考慮に入れることが望ましいです。
まとめ
1.6mm²の2心の電線は、一般的に18Aの許容電流があり、エアコンの起動時の一時的な高電流にも耐えることができます。しかし、長期間の使用や過負荷には注意が必要です。ブレーカーが適切に設定されている場合、瞬間的な負荷に対しても問題なく動作しますが、長期間使用する際には電線の容量に余裕を持たせることが重要です。
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