雷サージを防ぐための電源タップが販売されていますが、これらを複数重ねて使うことで効果が増すのか、逆にデメリットがあるのかを解説します。
1. 雷サージとは?
雷サージとは、雷の影響で発生する高電圧の電流のことです。この電流は、電力線や通信線を通じて家電製品に侵入し、機器を破損させる可能性があります。特にコンピューターやAV機器などの精密機器にとっては大きなリスクです。
これを防ぐために、雷サージ保護機能付きの電源タップが広く使用されています。
2. 複数の電源タップを重ねて使うことの効果
基本的に、雷サージ対策用の電源タップは、内蔵されているサージ保護回路によって雷サージから機器を保護します。複数のタップを重ねることで、その効果が高まると考える方も多いかもしれませんが、実際には過信は禁物です。
タップを重ねること自体が、サージ対策機能を強化するわけではありません。各タップに内蔵されたサージ保護回路が一度に働くわけではないため、効果が増加することはありません。
3. 重ねて使用することによるデメリット
電源タップを重ねて使用することには、いくつかのデメリットも存在します。まず第一に、過負荷のリスクが挙げられます。タップを重ねることで、使用するコンセントに対して過剰な負荷がかかり、火災のリスクを増加させる可能性があります。
また、タップ同士を接続すると、接続部分にストレスがかかり、接続不良や故障の原因となることもあります。さらに、タップを重ねることで、物理的に場所を取るため、ケーブルや配線の整理が難しくなり、取り扱いが不便になることもあります。
4. 雷サージ対策のためにできること
雷サージから機器を守るためには、雷サージ専用の保護機能付きの電源タップを使用することが最も効果的です。また、タップを重ねるのではなく、一つの高品質なサージプロテクターを使用することが推奨されます。
さらに、パソコンやテレビなどの重要な機器には、雷サージ防止機能付きの電源タップを使うとともに、家庭用の避雷器を設置することも有効です。
5. まとめ
雷サージ防止のために電源タップを重ねて使用することは、効果的ではなく、むしろ過負荷や接続不良のリスクを増加させる可能性があります。雷サージから機器を守るためには、適切なサージプロテクターを使用することが最も安全で効果的な方法です。
適切な方法で雷サージ対策を行うことで、大切な機器を守ることができますので、十分な知識を持って選択するようにしましょう。
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