動体撮影を行う際、カメラの性能は非常に重要です。特に動きの速い被写体を鮮明に捉えるためには、シャッタースピードや連写性能、オートフォーカス性能などが影響します。ここでは、CanonのEOS RPと5D Mark IIIを比較し、それぞれのカメラが動体撮影に適しているかどうかを解説します。
EOS RPと5D Mark IIIの基本スペック比較
まず、EOS RPと5D Mark IIIの基本スペックを比較してみましょう。EOS RPは、Canonのミラーレス一眼カメラで、比較的軽量でコンパクトなデザインが特徴です。一方、5D Mark IIIは、フルサイズセンサーを搭載したデジタル一眼レフカメラで、耐久性と堅牢さが魅力的なカメラです。
EOS RPの最大の魅力はその価格と携帯性です。しかし、連写性能やオートフォーカスの速度、動体撮影に必要な各種機能においては、5D Mark IIIに軍配が上がります。
動体撮影における連写性能
動体撮影では、連写性能が重要な要素となります。5D Mark IIIは最大6コマ/秒での連写が可能ですが、EOS RPは最大5コマ/秒の連写性能を持っています。これにより、動きの速い被写体を追いかける際には、5D Mark IIIがわずかに優れたパフォーマンスを発揮します。
ただし、EOS RPでも十分に日常的な動体撮影には対応できる連写速度を誇ります。もし、連写速度の差が気になるのであれば、5D Mark IIIがより適していると言えるでしょう。
オートフォーカス性能の比較
動体撮影において、オートフォーカス(AF)の性能は非常に重要です。EOS RPはデュアルピクセルCMOS AFを搭載しており、顔認識や目のピント合わせが優れていますが、5D Mark IIIは旧世代のオートフォーカスシステムであるため、動体追尾においてやや劣る部分があります。
5D Mark IIIはAF点が61点に対して、EOS RPは4779点という差がありますが、EOS RPの方がより精度の高いフォーカス追従性を提供するため、動体撮影時にはEOS RPの方が優れている場合もあります。
カメラの重さと取り回しやすさ
動体撮影では、カメラを素早く構えたり動かしたりする必要があるため、カメラの重量や取り回しやすさも重要です。EOS RPは、5D Mark IIIよりも軽量でコンパクトなため、長時間の撮影や素早い動作において便利です。
一方、5D Mark IIIは堅牢な作りで、重さがある分安定感があり、しっかりとした持ち心地を提供します。動体撮影においては、安定した持ち方ができるため、しっかりとしたシャッターチャンスを逃しません。
まとめ
動体撮影を行う場合、EOS RPと5D Mark IIIにはそれぞれ異なるメリットがあります。EOS RPは軽量でコンパクト、そして精度の高いオートフォーカスを提供しており、動体撮影にも十分対応できます。一方、5D Mark IIIは連写速度と堅牢性が優れており、プロの使用にも耐えるカメラです。
動体撮影においては、連写速度やオートフォーカスの性能、カメラの重量など、撮影シーンによって選ぶべきカメラが異なります。EOS RPが十分に対応できる場合も多いですが、動体撮影の専門性が高い場合には、5D Mark IIIを選ぶと安心です。
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