最近、Windows 11のレガシーメディアプレーヤーを使って音楽CDをMP3に変換し、カーナビのSDカードに保存して再生しようとしたところ、フォルダ名は表示されるものの中身が表示されず再生できないという問題が発生した方も多いです。このような問題が発生する原因とその解決方法について解説します。
1. MP3ファイルが再生されない原因
カーナビで再生できない原因として、以下の点が考えられます。
- ファイル形式やビットレートの不一致:カーナビはMP3フォーマットでも特定のビットレートやサンプリングレートにしか対応していない場合があります。特に高ビットレートのMP3ファイルや特殊なエンコード形式では、カーナビが読み込めないことがあります。
- ファイル名やフォルダ名の形式:カーナビの対応フォーマットにおいて、ファイル名やフォルダ名の文字数や使用できる文字に制限があることがあります。
- ディレクトリ構造の問題:MP3ファイルを保存する際に、サブフォルダを多く作りすぎるとカーナビがファイルを読み込みきれない場合があります。
2. 解決方法:ファイルの形式とビットレートを確認
まずは、変換したMP3ファイルのビットレートとサンプリングレートがカーナビの仕様に合っているかを確認します。一般的には、ビットレートは128kbps〜320kbps、サンプリングレートは44.1kHzまたは48kHzが標準です。
もしビットレートやサンプリングレートに問題がある場合は、再度音楽ファイルを変換し直してください。MP3ファイルを変換する際は、信頼性のある音楽変換ソフトを使用することをおすすめします。
3. フォルダ名やファイル名を簡潔にする
カーナビの多くは、ファイル名やフォルダ名に対して文字数制限があったり、特殊文字(例:&、#、@)に対応していない場合があります。ファイル名はできるだけシンプルにし、英数字のみを使用しましょう。
フォルダ構造についても、カーナビが対応している階層を超えてサブフォルダを作りすぎると、ファイルが認識されないことがあるため、必要最小限のフォルダ構造に保つことが重要です。
4. 再生できない場合の追加対処法
もし上述の方法で解決しない場合、次の手順も試してみてください。
- SDカードのフォーマットを確認:SDカードがFAT32でフォーマットされていない場合、カーナビが読み込めないことがあります。SDカードのフォーマットをFAT32に変更してみてください。
- カーナビのソフトウェアアップデート:カーナビに最新のソフトウェアが適用されていない場合、新しいMP3ファイルを読み込むためにアップデートが必要な場合があります。
- 別のメディアプレーヤーで確認:Windows 11の「レガシーメディアプレーヤー」を使う代わりに、他のメディアプレーヤー(例:VLC、Foobar2000)を使用してMP3を再変換してみてください。
5. まとめ
カーナビでMP3が再生できない問題は、主にファイル形式やフォルダ名、SDカードの設定に起因することが多いです。ビットレートやサンプリングレート、ファイル名の制限に注意し、必要に応じて再変換やフォーマットを確認することで、多くの問題は解決できます。


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