エアコンの買い替え時に、既存の配管を再利用し、R22からR32にフロンガスを変更する際の注意点について詳しく解説します。特に、エアコンの真空引きやエアーパージを行うことで新しいエアコンを取り付けることができるのか、またコンプレッサーオイルの違いが問題にならないかを解説します。
R22からR32へのフロンガス変更の基本的な流れ
まず、R22フロンからR32フロンへ変更する際、既存の配管をそのまま使うことは可能ですが、いくつかの手順を踏む必要があります。最初に行うべきことは、古いエアコンのフロンガスを完全に回収することです。フロンガスの取り扱いは専門的な知識と資格が必要なので、必ずプロの業者に依頼することが推奨されます。
次に、新しいエアコンを取り付ける際に配管内の真空引き(バキューム)を行い、エアーパージをして、配管内の湿気や不純物を除去します。この作業が不十分だと、新しいフロンガスが適切に循環しなくなり、エアコンの効率が落ちる原因となります。
真空引きとエアーパージの重要性
新しいエアコンを設置する際に最も重要な作業の一つが、真空引きとエアーパージです。真空引きは、配管内の空気や水分を取り除き、フロンガスの流れをスムーズにするために欠かせない作業です。また、エアーパージは配管内に残っている空気や異物を取り除くために行います。
これらの作業を確実に行わないと、新しいエアコンの性能が最大限に発揮されず、エネルギー効率が低下したり、故障の原因になったりすることがあります。そのため、作業は必ず信頼できる業者に依頼するようにしましょう。
R22とR32のフロンガスの違いとコンプレッサーオイルの影響
R22からR32への変更時に注意すべき点は、フロンガスの性質だけでなく、コンプレッサーオイルの違いにもあります。R22フロンは鉱油系オイルを使用していることが多いのに対し、R32は合成油を使用することが一般的です。このため、R22用のオイルが残っていると、R32との相性が悪く、コンプレッサーの故障を引き起こすことがあります。
そのため、R22からR32に変更する際は、コンプレッサーオイルの交換も同時に行う必要があります。オイルが適切に交換されていないと、エアコンの効率が低下したり、故障のリスクが高まります。
業者の意見とアドバイス
エアコン取り付け業者によると、R22からR32への変更は、配管が適切に清掃され、真空引きとエアーパージが正確に行われれば、問題なく行えるとのことです。しかし、これらの作業は専門的な知識が必要であり、一般的には業者に依頼することが推奨されます。
また、エアコンの購入時には、R32対応のエアコンを選ぶことが大切です。現在では、R32対応のエアコンが多く出回っていますが、購入前に確認することが重要です。
まとめ
R22からR32へのフロンガスの変更は、適切な作業と手順を踏むことで可能です。配管の再利用やコンプレッサーオイルの交換を確実に行い、真空引きとエアーパージを正確に行うことで、新しいエアコンを安全に取り付けることができます。これらの作業は、信頼できる専門業者に依頼することをお勧めします。
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