3Dプリンターで印刷中にカスのようなものが出る、またはシームにだまができるという問題に悩んでいる方へ。特に、ABSフィラメントを使用している場合、印刷品質に影響を与える原因はいくつか考えられます。この記事では、3Dプリンターのカス問題やシームのだまに対する原因と解決策について解説します。
3Dプリンターのカスやシームのだまの原因とは?
カスのようなものやシームのだまは、印刷中に発生することがあり、特にフィラメントが適切に流れないときに見られる問題です。具体的には、以下の要因が原因となることがあります。
- フロー設定の不適切: フロー設定が高すぎると、フィラメントが過剰に出力され、カスが発生します。
- リトラクション設定の問題: リトラクションが適切に設定されていない場合、ノズルからフィラメントが引き戻されず、余分なフィラメントが出ることでカスやシームができます。
- 印刷温度の不適切: ABSの印刷温度が高すぎると、フィラメントが溶けすぎて余分に出力され、シームにだまができることがあります。
- プリント速度の問題: 印刷速度が速すぎると、フィラメントが正しく定着せず、カスが出ることがあります。
ABSフィラメントの印刷設定を見直す
ABSフィラメントを使用している場合、温度やフロー設定、リトラクション設定などが印刷品質に大きな影響を与えます。以下の設定を見直すことで、問題が解決するかもしれません。
- 温度設定: 215°Cが最も安定して印刷できる温度として推奨されますが、メーカーやフィラメントの種類によって微調整が必要です。温度が高すぎると、フィラメントが過剰に溶け、カスやシームが発生します。
- フロー設定: フローが高すぎると過剰にフィラメントが供給されてしまうため、フロー設定を95%〜100%に調整することが推奨されます。
- リトラクション設定: リトラクションが足りないと、余分なフィラメントがノズルに残り、シームやカスが発生します。リトラクション距離や速度を適切に調整することが重要です。
プリンターの調整とメンテナンス
プリンター自体の設定やメンテナンスも重要です。特に、ノズルの詰まりやフィラメントの流れに問題がある場合、印刷品質に悪影響を与えることがあります。
- ノズルのクリーニング: ノズルが詰まっていると、フィラメントがスムーズに出力されません。定期的なノズルのクリーニングが必要です。
- フィラメントの品質: e-sunのABSプラスフィラメントを使用しているとのことですが、フィラメントが湿気を吸っていると、印刷に影響を与えることがあります。フィラメントは乾燥した場所で保管し、必要に応じて乾燥させることをお勧めします。
- プリンターの動作確認: もし可能であれば、他のフィラメントを使ってテスト印刷を行い、問題がフィラメント自体にあるのかプリンターの設定にあるのかを確認することが重要です。
まとめ
3Dプリンターでカスやシームにだまができる問題は、印刷設定の調整、フィラメントの品質、プリンターのメンテナンスなど複数の要因によって引き起こされます。ABSフィラメントを使っている場合、温度設定、フロー設定、リトラクション設定を見直すことが重要です。また、プリンターの定期的なメンテナンスやフィラメントの状態確認を行うことで、印刷品質の改善が期待できます。
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