山水プリメインアンプAU111の音質異常の原因と内部点検方法

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山水のプリメインアンプAU111を長年使用していると、突然音質に異常が現れることがあります。特に音が小さめで高音寄りに聴こえる場合や、スイッチオン後しばらくしてからポンという音が鳴り、正常に戻るという症状は、いくつかの原因が考えられます。本記事では、これらの症状が発生する原因と、その前に試しておくべき内部点検方法について解説します。

山水AU111の音質異常の症状

まず、症状を整理します。スイッチオン後に音が小さく、高音寄りに聞こえるというのは、アンプが温まっていない状態や内部部品の不具合が影響している可能性があります。また、5分ほど経過した後にポンという大きな音が鳴り、その後音質が正常になるというのも、内部部品の温度上昇による変化や接触不良が関係しているかもしれません。

これらの症状が示す原因として、いくつかの内部部品の不調が考えられます。

考えられる原因1: コイルやコンデンサーの不具合

最も一般的な原因として、コイルやコンデンサーの不具合があります。これらの部品はアンプの動作において重要な役割を果たしており、長年の使用で劣化することがあります。特にコンデンサーは時間の経過とともに性能が低下し、初期の音質異常を引き起こすことが多いです。

この場合、コンデンサーが劣化することにより、音が小さく、高音寄りに聴こえる現象が発生することがあります。また、コイルが正常に動作しないと、最初のポンという音が発生し、その後音質が正常に戻ることもあります。

考えられる原因2: トランジスターの不具合

トランジスターの不具合も、音質に影響を与えることがあります。特にトランジスターが温まってから正常に動作するタイプの場合、最初に音が小さい状態になることがあります。トランジスターは動作に時間がかかることがあり、その間に音量が正常化し、音質が改善されることがあります。

トランジスターの不具合は、冷却や温度の変化によっても影響を受けるため、症状が時間経過後に改善されることがあります。

考えられる原因3: 接続端子やスイッチの接触不良

接続端子やスイッチの接触不良も、音質異常の原因となることがあります。スイッチオン後に異常が現れ、しばらくすると正常に戻る場合、内部の接続部分が不安定で、接触が悪いことが考えられます。接続端子やスイッチの接触不良は、長期間の使用や埃の影響で発生することがあります。

この場合、点検時に端子やスイッチを清掃することで、症状が改善することがあります。

内部点検の方法

内部点検を行う前に、必ず電源を切り、コンセントを抜いて安全を確保してください。その上で、まずは以下の点を確認しましょう。

  • 内部のコネクターや端子の緩みや汚れがないか確認。
  • コンデンサーに膨張や液漏れがないか確認。
  • トランジスターや抵抗に異常がないかチェック。
  • スイッチやボリュームノブの接触不良を確認。

これらの点を確認し、必要に応じて部品を交換することが解決に繋がります。また、アンプをしばらく使用してみて、改善が見られない場合は専門の修理業者に依頼することを検討してください。

まとめ

山水プリメインアンプAU111の音質異常や温まるまでの時間に起こる症状は、内部部品の不具合が原因であることが多いです。コイルやコンデンサーの劣化、トランジスターの不具合、接続端子やスイッチの接触不良などが考えられます。内部点検を行うことで、問題の原因を特定し、修理を進めることができます。

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