3Dプリンターで作成したオブジェクトを塗装する際、選ぶべきフィラメントは塗装の仕上がりに大きな影響を与えます。塗装をスムーズに行うためには、表面が平滑で塗料がしっかりと定着するフィラメントを選ぶことが重要です。この記事では、塗装に適したフィラメントと、その特徴について詳しく解説します。
塗装に適した3Dプリンターのフィラメントとは？
塗装を行う場合、フィラメントの表面の質感が非常に重要です。塗料が密着しやすく、滑らかな表面を持つフィラメントを選ぶことで、塗装後の仕上がりが美しくなります。以下におすすめのフィラメントを紹介します。
塗装に適したおすすめのフィラメント
1. PLA（ポリ乳酸）フィラメント
PLAは、非常に人気のあるフィラメントで、表面が比較的滑らかで塗装がしやすい特徴を持っています。塗装後も良好な仕上がりになりますが、熱に弱いので高温には注意が必要です。
PLAを使ったオブジェクトは、塗装前に表面を軽くサンドペーパーで磨いておくと、さらに良い仕上がりになります。
2. ABS（アクリロニトリルブタジエンスチレン）フィラメント
ABSは、強度が高く耐久性に優れたフィラメントですが、表面に少し粗さが出ることがあります。しかし、適切にサンディングしたり、プライマーを使用すれば、しっかりと塗装できます。耐熱性が高いので、熱に強い塗料を使用することができます。
3. PETG（ポリエチレンテレフタレートグリコール）フィラメント
PETGは、耐久性が高く、塗装もしやすいフィラメントです。PLAよりも強度があり、ABSよりも扱いやすい特徴があります。表面は滑らかで、塗料がきれいに定着します。
塗装の前に行う準備作業
塗装を行う前に、いくつかの準備作業が必要です。これらの作業を行うことで、塗装の仕上がりが大きく向上します。
- サンディング：3Dプリントしたオブジェクトの表面に粗さが残っている場合、細かいサンドペーパー（例：200番〜400番）で磨くことで、表面を滑らかにすることができます。
- プライマーの使用：塗料が定着しやすくするために、プライマーを使用することが推奨されます。プライマーを塗布することで、塗料の密着度が向上し、ムラのない仕上がりが得られます。
- 適切な塗料の選択：使用するフィラメントに合った塗料を選びましょう。例えば、ABSにはエナメル系塗料、PLAにはアクリル系塗料が相性が良いとされています。
塗装後の仕上がりを美しくするコツ
塗装後に仕上がりを美しく保つためには、以下のポイントに注意しましょう。
- 乾燥時間を守る：塗装後は十分に乾燥させることが重要です。特に厚塗りをした場合は、乾燥時間をしっかり確保してください。
- 重ね塗り：塗料が薄いとムラができることがあります。数回に分けて重ね塗りをすることで、均一な色合いと厚みを出すことができます。
- 仕上げのコーティング：クリアコートや光沢のある仕上げをすることで、塗装面が保護され、さらに美しい仕上がりになります。
まとめ
3Dプリンターで作ったものに塗装する際は、PLA、ABS、PETGなどのフィラメントが適しています。それぞれの特徴を理解し、適切なフィラメントを選んで、サンディングやプライマーの使用を行うことで、塗装後の仕上がりが美しくなります。塗装後の乾燥時間や重ね塗りなども重要なポイントです。これらの作業をしっかり行えば、より良い仕上がりの3Dプリントオブジェクトを作ることができます。
コメント