エアコンを複数台使用する場合、主幹容量の選定は非常に重要です。特に、始動電流が13.5Aのエアコンを6台運転させる場合、必要な主幹容量を正確に計算する必要があります。この記事では、その計算方法と、どのように主幹容量を選ぶべきかについて解説します。
1. エアコンの始動電流とは?
エアコンの始動電流とは、コンプレッサーが起動する際に一時的に流れる電流のことです。これは通常の運転電流よりも高く、エアコンを複数台使用する場合、この始動電流を考慮することが非常に重要です。
始動電流が高いため、主幹容量(電気回路を保護するための最大電流値)は、使用するエアコンの台数や電流に対応できる容量を持っている必要があります。
2. 必要な主幹容量の計算方法
エアコン1台の始動電流が13.5Aの場合、6台のエアコンを同時に動かす場合、以下の計算で主幹容量を求めます。
必要な容量 = 13.5A × 6台 = 81A
この場合、最小でも81Aの主幹容量が必要となります。しかし、実際の電流はすべてのエアコンが同時に最大電流を消費することは稀ですので、少し余裕を持った容量の主幹を選ぶのが一般的です。
3. 実際の主幹容量選定のポイント
実際の主幹容量選定では、以下の点も考慮します。
- 余裕を持った容量:電力の使用状況を考慮し、少し余裕を持たせた容量を選ぶと、過負荷を避けられます。
- 始動電流のピーク:エアコンが起動する際の瞬間的な電流のピークも加味することが重要です。
- 使用する回路の品質:高品質のブレーカーや配線を使用することで、安全に使用することができます。
例えば、エアコンが同時に最大消費電力を使うわけではないので、実際に必要となる主幹容量は、例えば100A程度に設定することも多いです。これにより、もし何か予期しない負荷が発生しても安全に対応できます。
4. まとめ:エアコン6台に必要な主幹容量
始動電流13.5Aのエアコンを6台使用する場合、主幹容量は少なくとも81Aが必要となります。安全性を考慮し、100Aの主幹容量を選ぶのが適切です。
主幹容量を選定する際は、エアコン以外の電気機器や運転条件も考慮し、少し余裕を持たせた容量を選ぶことが重要です。これにより、電気系統の過負荷を防ぎ、安全に使用することができます。


コメント