楽天モバイルの「Rakuten Link」アプリを利用して通話をしていると、発信者番号が相手に通知されない場合があります。特に、自宅などでWi-Fi接続をしたまま通話すると発生するケースがあるため、この記事ではその原因と対処法を詳しく解説します。
楽天モバイルのかけ放題と発信者番号通知の仕組み
楽天モバイルのかけ放題サービスは、「Rakuten Link」アプリを通して通話を行う仕組みになっています。通常の電話アプリではなく、この専用アプリを使うことで通話料が無料になります。
しかし、Rakuten Linkの通話はインターネット(データ通信またはWi-Fi)を利用して行われるため、通信環境によっては発信者番号が通知されないケースが発生することがあります。
Wi-Fi接続中に発信者番号が通知されない理由
Wi-Fiを使用している場合、通話がモバイル通信(LTE/5G)ではなく、Wi-Fi経由のIP電話回線で処理されることがあります。その際、一部のネットワーク環境やルーターの設定によって、発信者番号が正しく送信されないことがあります。
特に、企業や公共のWi-Fi、ルーターでIPv6設定が有効な場合などに発生しやすい傾向があります。この現象はRakuten Linkアプリ特有の仕様によるもので、端末やアプリの不具合ではありません。
発信者番号を確実に通知する方法
発信者番号を確実に通知したい場合は、次の手順を試してみてください。
- ① Wi-Fiを一時的にオフにして発信する:モバイルデータ通信経由で通話すれば、発信者番号が正しく通知されます。
- ② Rakuten Linkアプリの最新版を使用する:アプリの不具合による通知トラブルを防ぐため、常に最新バージョンを維持しましょう。
- ③ モバイル回線の設定を確認:「モバイルデータ通信」を有効にし、バックグラウンド通信を制限していないか確認します。
また、Wi-Fi経由でも安定して発信したい場合は、ルーターの設定でIPv6をオフにし、IPv4通信を優先する方法も有効です。
Rakuten Linkアプリと通常通話の違い
Rakuten Linkを使わずに、通常の電話アプリ(標準のダイヤルアプリ)で発信した場合は、Wi-Fi接続の影響を受けません。常にモバイル回線経由で発信されるため、発信者番号が通知されない問題は起こりません。
ただし、この方法では「かけ放題」の対象外となり、通常の通話料金が発生する点に注意が必要です。
トラブルを避けるための設定例
自宅でWi-Fiを切りたくない場合、次のような工夫もおすすめです。
- 通話専用に「モバイルデータ通信のみを使う」設定をショートカットで用意しておく
- Wi-Fiを自動切り替えするアプリを活用し、通話時に自動でWi-Fiをオフにする
- ルーターのQoS設定でRakuten Link通信を優先化する
これらを設定しておくことで、通話品質を維持しつつ、番号通知のトラブルも減らすことができます。
まとめ
楽天モバイルのかけ放題でWi-Fiを使用したまま通話すると、ネットワーク環境によっては発信者番号が通知されない場合があります。確実に番号を通知したい場合は、Wi-Fiを一時的にオフにしてモバイルデータ通信で発信するのが安全です。Rakuten Linkの仕様を理解しておくことで、快適にかけ放題サービスを利用できるようになります。
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