映画鑑賞において、音質と立体音響は非常に重要な要素です。質問者さんのように、5chから5.1.2chへのアップグレードを考えている方も多いでしょう。この記事では、予算10万円前後で最適なスピーカーを選び、センタースピーカーの改善方法や音質向上のためのアドバイスを提供します。
1. 5.1.2chのホームシアター構成とアトモスの利点
5.1.2chシステムでは、5つのフルレンジスピーカーに加えて、2つの天井向きまたはイネーブルドスピーカーを追加することで、より立体的で臨場感のある音響を体験できます。映画のセリフや音の定位が改善され、特にアクションシーンや音楽が迫力を増します。
アトモスシステムの特徴:
Dolby Atmosの対応は、立体的な音を実現するため、音源が空間全体で動いているように感じさせるため、視聴体験が格段に向上します。ですが、設置が難しい場合は、イネーブルドスピーカー(天井に設置するのではなく、音を反射させて音場を作るタイプ)を選ぶことをおすすめします。
2. センタースピーカーの改善方法
現在の構成では、セリフが聞き取りづらいとのことですが、これはセンタースピーカーの音質や配置に起因している可能性があります。特にセンタースピーカーは、会話の音を担当するため、重要な役割を果たします。
センタースピーカーの選び方:
まず、音の明瞭さと帯域幅を重視しましょう。セリフが明瞭に聞こえるよう、音域が広く、クリアな音を提供するスピーカーを選ぶことが重要です。また、スピーカーのサイズや配置も重要です。理想的には、テレビの画面中央に合わせて配置することが最適です。
3. イネーブルドスピーカーでのアトモス体験
イネーブルドスピーカーは、天井に音を反射させることにより、音の立体感を生み出す効果的な手段です。これにより、音が上下に動いているような錯覚を生み出し、Atmosシステムを手軽に楽しむことができます。
おすすめのイネーブルドスピーカー:
音の反射を最大限に活用できるイネーブルドスピーカーとして、例えばONKYOの「SKH-410」や、YAMAHAの「NS-F51」などがあります。これらは音の広がりを作り出し、映画や音楽の深みを増すのに適しています。
4. 予算10万円でのおすすめスピーカー
予算10万円前後でおすすめのスピーカーをいくつか紹介します。ホームシアターの音質を劇的に改善するためには、フロントスピーカーとセンタースピーカーのグレードアップが有効です。
おすすめスピーカーセット:
1. JBL Arena 180(フロントスピーカー)とJBL Arena 125C(センタースピーカー)。JBLのスピーカーは、バランスの取れた音質と力強い低音が特徴で、映画鑑賞に最適です。
2. Klipsch Reference R-52C(センタースピーカー)は、セリフの明瞭さを向上させる優れた選択です。
5. アンプの選び方とAVアンプの重要性
AVアンプは、スピーカーとサウンドシステム全体の心臓部です。現状の「NR1607」も良い選択ですが、最新のDolby Atmos対応のAVアンプへのアップグレードを考えるのも一つの方法です。
おすすめのAVアンプ:
1. Denon AVR-X2700H – Dolby AtmosやDTS:X、HEOSに対応したコストパフォーマンスに優れるモデルです。
2. Yamaha RX-V6A – 7.2ch対応で、複数のスピーカー設定に対応し、音質がさらに向上します。
まとめ
予算10万円前後で5.1.2chへのアップグレードを目指す場合、フロントスピーカー、センタースピーカー、イネーブルドスピーカーの選定が鍵となります。また、アトモス音源の楽しみ方として、イネーブルドスピーカーを使った立体音響体験が手軽に実現可能です。更に、AVアンプの選び方も重要です。音質の改善には、これら全てのバランスを取ることが大切です。


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