PCの冷却システムを最適化するために、CPUクーラーの取り付け方法を工夫することは重要です。AK400 CPUクーラーを上向きに取り付ける際、冷却性能にどのような影響が出るのか、そしてその使用方法について詳しく解説します。
AK400 CPUクーラーの特徴と基本的な設計
AK400は、サイドフロー型のCPUクーラーで、ファンが横向きに設置されるのが特徴です。この設計は、エアフローがケース内の他のコンポーネントに影響を与えるのを避けつつ、効率的に冷却を行います。しかし、このクーラーを90度回転させて上向きで使用する場合、その冷却効果にどのような違いが出るのかは注意深く確認する必要があります。
上向きに設置することで起こる冷却効果の変化
AK400を上向きで使用すると、ファンの風向きが下から上へ変わるため、冷却対象であるCPUの周辺パーツへのエアフローが変化します。この風向きの変更によって、通常のサイドフロー型設置時よりも冷却力が弱くなる可能性があります。特に、VRMやメモリモジュールなどが影響を受ける場合があります。
冷却性能を最適化するためのポイント
上向きに設置する際は、冷却対象の構成を確認しましょう。例えば、VRMのヒートシンクが大きい場合や煙突構造のケースを使用する場合、エアフローが下から上に向かって強く流れるため、問題が少ないこともあります。それでも、冷却効率が低下する可能性があるため、メモリやマザーボードの配置にも配慮が必要です。
ロープロファイルメモリの使用が一つの解決策です。例えば、クレブDDR4-3600メモリを使用することで、コンデンサに干渉せず、クーラーの設置が可能になります。このような工夫を行うことで、冷却力を維持しつつ、取り付けが可能になります。
実際の使用例とフィードバック
実際に、TUF-B760MマザーとAK400を上向きで使用した結果、冷却性能は問題ないという意見が多くありますが、VRMの冷却には注意が必要です。特に、VRMの冷却が疎かになると、オーバークロック時に問題が発生することがあります。
そのため、ケースのエアフローを強化したり、補助的な冷却手段(例えば、VRM用の冷却ファンを追加する)を取り入れることも有効です。
まとめ
AK400 CPUクーラーを上向きに使用する際の冷却性能に関しては、エアフローやマザーボードの構成に依存します。上向きで設置することで冷却力が若干低下する可能性がありますが、適切な配置や補助的な冷却対策を講じることで、安定した動作が可能です。もし、VRMの冷却に不安がある場合は、追加の冷却ファンを導入することを検討しましょう。
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