自作PCを使用中に、Windows 11のセットアップ段階でマウスやキーボードが反応せず、フリーズする問題が発生することがあります。特に、AMD Ryzen 7 5900XやNVIDIA RTX 3060などのハイエンドパーツを搭載したシステムでは、特有の原因が考えられます。本記事では、同様の症状を経験した事例をもとに、原因と対策を詳しく解説します。
症状の詳細と発生状況
あるユーザーは、以下の構成で自作PCを組み立て、約2年間使用していました。
- OS: Windows 11
- CPU: AMD Ryzen 7 5900X
- マザーボード: ASUS TUF Gaming B550-PLUS
- GPU: NVIDIA RTX 3060
- SSD: Western Digital SN850X 1TB
- HDD: Western Digital WD Blue 6TB
- メモリ: Crucial DDR5 16GB×2
- CPUクーラー: Noctua
このPCは、BIOS画面やセーフモードでは正常に動作しましたが、Windowsのクリーンインストール後のセットアップ段階で、マウスカーソルが動かず、キーボードも機能しない状態となりました。CPUとケースファンは回転し、グラフィックボードも点灯しているため、ハードウェア自体の故障は考えにくい状況です。
考えられる原因と対策
同様の症状が発生する原因として、以下の点が考えられます。
1. ドライバの競合や不整合
特に、AMD Ryzen 5000シリーズのCPUとNVIDIAのGPUを組み合わせたシステムでは、ドライバの競合や不整合が原因でフリーズが発生することがあります。最新のドライバをインストールしても解決しない場合、ドライバのバージョンを変更することで改善されることがあります。
2. メモリの不具合や設定ミス
メモリの不具合や設定ミスも、フリーズの原因となることがあります。メモリスロットの清掃や、メモリの抜き差しを行い、再度動作確認を行ってください。また、BIOSでのXMP設定を無効にすることで、安定性が向上する場合があります。
3. マザーボードやCPUの故障
稀に、マザーボードやCPUの故障が原因でフリーズが発生することがあります。過去の事例では、マザーボードの交換で問題が解決したケースも報告されています。
具体的な対処法
以下の手順で、問題の切り分けと対処を行ってください。
- メモリの確認: メモリを1枚ずつ挿入し、各スロットで動作確認を行ってください。
- ドライバの再インストール: NVIDIAのGPUドライバをアンインストールし、公式サイトから最新のドライバを再インストールしてください。
- BIOSの設定確認: BIOSでのXMP設定を無効にし、デフォルト設定での動作確認を行ってください。
- ハードウェアの交換: 上記の対策で改善しない場合、マザーボードやCPUの交換を検討してください。
まとめ
自作PCでWindows 11のセットアップ中にフリーズが発生する場合、ドライバの競合やメモリの不具合、ハードウェアの故障など、複数の要因が考えられます。上述の対処法を順に試すことで、問題の特定と解決が可能です。自作PCのトラブルシューティングは、冷静に一つずつ原因を切り分けていくことが重要です。
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