EOS R10を使用して昼間のパレードやダンサー、フロート上のキャラクターを撮影している中で、背景をぼかしたいという要望に応えるためのレンズ選びについて解説します。特に、RFレンズの「RF24-105mm F4 L IS USM」と「RF28-70mm F2.8 IS STM」の2つのレンズについて、どちらが最適かを比較します。
背景をぼかすためのレンズ選び
背景をぼかす(ボケを作る)ためには、レンズの開放F値が重要な要素です。F値が小さい(開放絞りが大きい)レンズは、浅い被写界深度を持ち、背景を美しくぼかすことができます。一般的に、F2.8やF4のレンズであれば、被写体と背景の距離や焦点距離によってボケをコントロールすることが可能です。
RFレンズ「RF24-105mm F4 L IS USM」は、F4という絞りで比較的広範囲に使えるズームレンズですが、背景のぼけ具合には制限があります。一方、RFレンズ「RF28-70mm F2.8 IS STM」はF2.8という明るい絞りを持っており、よりシャープで美しいボケを作りやすいです。
RF24-105mm F4 L IS USMの特徴
「RF24-105mm F4 L IS USM」は、24mmから105mmまでの広いズームレンジを持つレンズで、パレードや風景撮影など多様なシーンで活躍します。F4という絞り値は、非常に便利で手軽に使える明るさを提供し、安定した画質を提供します。
ただし、F4の絞りはF2.8と比べると、背景のボケを作るためには被写体と背景の距離に影響されやすくなります。そのため、背景を大きくぼかす効果を狙うのであれば、より明るいF2.8のレンズが向いているかもしれません。
RF28-70mm F2.8 IS STMの特徴
「RF28-70mm F2.8 IS STM」は、F2.8という明るい絞り値を持つズームレンズです。このレンズは、広い焦点距離の範囲を持ちながらも、背景を大きくぼかすことができるため、特にポートレートや被写体にフォーカスを合わせた撮影に強みがあります。
風景撮影にも対応できる柔軟性があり、F2.8という明るい絞り値を活かして、浅い被写界深度を持つ美しいボケを作りやすいです。このレンズは、最前列付近で撮影し、背景をぼかしたいというニーズに非常にマッチします。
どちらのレンズが適しているか?
昼間のパレード撮影や最前列でのキャラクター撮影、そして風景撮影においては、背景のボケを重視するのであれば「RF28-70mm F2.8 IS STM」の方が適しているでしょう。F2.8という明るい絞り値により、よりシャープで美しい背景ボケを得ることができます。
一方、「RF24-105mm F4 L IS USM」は、焦点距離が広いため、風景撮影や広範囲の撮影には便利ですが、背景を大きくぼかすという観点では、F2.8のレンズに比べると少し劣る可能性があります。
まとめ
背景をぼかす撮影を重視するのであれば、「RF28-70mm F2.8 IS STM」がより適したレンズです。明るいF2.8の絞りにより、被写体と背景をしっかり分離させることができ、ダンサーやキャラクターの撮影において効果的です。対して「RF24-105mm F4 L IS USM」は、汎用性の高いレンズで、広い焦点距離で様々なシーンに対応できますが、背景のボケを求める場合には少し劣る可能性があります。


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