ペンタックスK-5Ⅱで撮影した写真が白黒になってしまい、RAW+JPEG形式で保存している場合でもカラーに戻せるか悩む方は多いでしょう。結論から言うと、RAWデータが残っていればカラーへの復元は可能です。この記事では、K-5Ⅱで白黒設定になってしまった原因と、RAWデータからカラーに現像し直す具体的な手順を紹介します。
白黒になってしまう原因とは?
ペンタックスKシリーズでは、「カスタムイメージ」が白黒(モノクロ)に設定されていると、JPEG画像が自動的にモノクロで保存されます。撮影時にファインダーや背面モニターで白黒表示になっていた場合、この設定が影響しています。
ただし、RAW+JPEG形式で撮影している場合、JPEGは白黒でも、RAWファイルには色情報がすべて残っています。そのため、後からカラー現像が可能です。
RAWデータからカラーに現像し直す方法
RAWデータを現像し直すことで、白黒で撮影された写真をカラーに戻すことができます。以下は具体的な手順です。
1. ペンタックス純正ソフト「Digital Camera Utility」を使用
ペンタックスが提供する無料ソフト「Digital Camera Utility(DCU)」を使えば、RAWデータをカラーとして再現できます。ソフトを起動し、該当のRAWファイルを開き、「カスタムイメージ」を「ナチュラル」や「鮮やか」などのカラー設定に変更します。その後、JPEGとして書き出せばカラー写真が復元できます。
2. Adobe LightroomやCapture Oneを使用する場合
RAWデータをLightroomなどのRAW現像ソフトに取り込むと、自動的にカラー情報を読み取ります。白黒設定のまま撮影されたデータでも、RAWの色情報が保持されていれば、現像時に通常のカラー画像として表示されます。
RAWファイルがない場合の対処法
もしJPEGのみで撮影していた場合は、カラー情報が失われているため、完全なカラー復元は難しくなります。ただし、Photoshopなどの画像編集ソフトを使って、AI補完や色補正を行うことで、部分的に色味を再現することは可能です。
この場合は、「自動カラー化」機能を備えたAIツールや、色相・彩度調整を用いてモノクロ写真をカラー調に変換する方法を試してみるとよいでしょう。
今後の撮影時に確認すべきポイント
同じミスを防ぐためには、撮影前に「カスタムイメージ」設定を確認することが大切です。ペンタックスK-5Ⅱでは、メニュー内の「カスタムイメージ」項目で「モノクロ」ではなく「ナチュラル」や「鮮やか」を選択しておきましょう。
また、RAW+JPEG撮影を続けておくことで、万一設定ミスがあってもRAWから修正可能です。特に風景や人物など、一度きりの撮影にはRAW保存が安心です。
まとめ
ペンタックスK-5Ⅱで白黒設定になってしまった写真も、RAWデータがあればカラーへの復元が可能です。純正の「Digital Camera Utility」やLightroomなどを使って現像し直すことで、元の色を再現できます。今後はカスタムイメージの設定をこまめに確認し、大切な写真を失わないようにしましょう。

コメント