Olympus(オリンパス)のE-M1Xは、優れた性能を持つミラーレスカメラですが、画素数に関して誤解が生じやすい部分があります。SNSなどで「1億2000万画素」と言われることがありますが、実際には2000万画素に近い画素数を持っています。この記事では、その理由とE-M1Xの画素数に関する正しい理解を深めるために詳しく解説します。
Olympus E-M1Xの基本的な画素数
Olympus E-M1Xは、20.4メガピクセル(2000万画素)のLive MOSセンサーを搭載しています。これは、一般的なデジタル一眼カメラやミラーレスカメラと同じくらいの画素数であり、非常に高精細な写真を撮影することができます。したがって、公式スペックでは「1億2000万画素」といった高画素数を誇ることはありません。
では、なぜSNSなどで「1億2000万画素」と言われることがあるのでしょうか。それには、E-M1Xに搭載されている「ハイレゾショット」という機能が関係しています。
ハイレゾショットとは?
「ハイレゾショット」とは、E-M1Xが持つ高精度なセンサーとカメラのシフト機構を活用した撮影モードで、1回のシャッターで複数枚の写真を撮影し、それらを合成することで非常に高解像度の画像を得ることができます。この合成画像は、最大で約8000万画素、さらに特定の撮影条件では1億2000万画素に匹敵する解像度を実現します。
これが「1億2000万画素」と言われる原因です。ハイレゾショット機能を使用することで、2000万画素のセンサーでも合成により非常に高解像度な画像を得られるため、実際にはそのような高画素数の写真を撮ることが可能になります。
ハイレゾショットを使用する際の注意点
ハイレゾショットを使うには、三脚を使用して安定した状態で撮影する必要があります。また、撮影中にカメラが動かないことが前提なので、手持ち撮影ではその効果を十分に得ることはできません。
さらに、ハイレゾショットは動きのある被写体には向いていません。風景や静止している物体を撮影する際に最適な機能です。
他の高解像度カメラとの比較
他のカメラと比較すると、E-M1Xの画素数は20.4メガピクセルとやや控えめですが、その分、非常に優れたダイナミックレンジや色再現性を持っています。特に、ハイレゾショット機能を駆使することで、非常に高解像度な画像を得ることができます。
例えば、ソニーやキヤノンの一部のカメラでは、数千万画素のセンサーを搭載していますが、E-M1Xのハイレゾショットはその画素数を超える解像度を得ることが可能です。
まとめ
E-M1Xの標準の画素数は20.4メガピクセルですが、ハイレゾショットを活用することで、最大で1億2000万画素の解像度に匹敵する画像を得ることができます。これにより、動きのない風景撮影や静物撮影において非常に詳細で高解像度な写真を撮ることができます。
そのため、「1億2000万画素」と言われることは誤解に基づくものではありますが、ハイレゾショット機能の特性を理解すれば、その性能を最大限に活かすことができます。


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