PENTAX K‑5で狙った位置にピントが合わないときに確認すべき4つのポイント

デジタル一眼レフ

「顔にピントを合わせたつもりが被写体より手前にピントが合ってしまう」と悩んでいる方のために、PENTAX K‑5で“狙った位置”にフォーカスを合わせるための実践的なチェック方法を解説します。

h2 AF測距点とフォーカス方式の確認

まずは、どのフォーカスモード・測距点を使っているかを確認しましょう。手前にピントが合いやすい原因の一つに、測距点が意図した位置になっていないことがあります。例えば「中央測距点+ワンショット(AF‑S)」で正確に指定すればズレが減ることがあります。 [参照]

また、被写体が近距離でかつ絞り開放付近の場合、被写界深度が浅くなるため「中央+スポット測距」など絞りの浅さに対応した設定が有効です。 [参照]

h2 「フロントフォーカス/バックフォーカス」の可能性と補正

被写体より手前にピントが合う=“フロントフォーカス”の可能性があります。K‑5ではカスタムメニュー「AF Fine Adjustment(AF微調整)」で群ごと・レンズごとに補正値を設定可能です。 [参照]

実例として、フォーカス調整カードやピントチャートを用いて、テスト撮影を行い「意図した被写体にきっちりピントが合うか」を検証し、必要であれば補正値をマイナス側に調整します。 [参照]

h2 レンズ・撮影距離・開放絞りの影響

撮影条件にもズレが起こりやすい要因があります。特に大口径レンズ・近距離撮影・絞り開放時は「浅い被写界深度+レンズの収差」でフォーカスがズレやすくなります。

具体的には、「50mm f/1.4を被写体から1mで使用」「開放f/1.4」で撮影した場合、わずか数ミリ前後のフォーカス位置ズレでも被写体がぼけて見えます。このような状況では、絞りをひと段(例:f/2.8)絞って被写界深度を少し深くし、フォーカスポイントを慎重に選択することが安定したピント合わせにつながります。

h2 ライブビューでの確認・対策

光学ファインダーだけではフォーカスのズレを把握しづらい場合があります。K‑5のライブビュー(拡大表示)を使って「マニュアルフォーカスまたはAF後の拡大確認」を行うことで、実際に合焦している位置を視覚的に確認可能です。

例えば、「AFシャッター→ライブビュー拡大で被写体をチェック→手動で微調整」という流れを取り入れるユーザーも多く、「ファインダーだけで合焦を信じない」ことがズレを減らすコツです。 [参照]

h2 ボディ/レンズの整備・ファームウェアも要チェック

フォーカス誤差が複数のレンズで同じように起こる場合、ボディのAFモジュールにズレがある可能性があります。K‑5ではファームウェア更新もあるため、最新にしておくのがおすすめです。 [参照]

また、光学系のメンテナンスが不十分だと、フォーカス性能に影響する場合も。例えばAFセンサーの位置ズレ、レンズ内のズレ、クリーニング後の光学系挿入不良などが指摘されています。 [参照]

h2 まとめ

狙った被写体より手前にピントが合ってしまう場合でも、まずは測距点・フォーカスモードの確認、AF微調整の活用、撮影条件(被写界深度など)の見直し、ライブビューを使った拡大確認、そしてボディ/レンズのメンテナンスというステップを一つずつ見直せば改善の可能性が高まります。

一眼レフでピントを正確に合わせるためには、設定だけでなく撮影環境・機材両方の状態を整えることが重要です。K‑5を長く使いこなすためにも、これらの対策をぜひ試してみてください。

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