イベントや発表会などで音響機器を使用する際、メインスピーカーとモニタースピーカーの音量を別々に調整したいというのはよくある要望です。特に、Yamaha MGP16Xミキサーを使っている場合、フェーダーを操作するとメインとモニターの音量が同時に変わってしまいます。この記事では、メインスピーカーとモニタースピーカーの音量を個別に調整する方法について解説します。
Yamaha MGP16Xでの音量調整
Yamaha MGP16Xは、複数の入力端子やエフェクト、アウトプット機能を持つ高性能ミキサーですが、メインスピーカーとモニタースピーカーの音量を個別に調整するには少し工夫が必要です。通常、メインスピーカーとモニタースピーカーの音量は、メインのフェーダーで一括調整されます。
メインスピーカーとモニタースピーカーの音量を分けて調整する方法
Yamaha MGP16Xでは、モニター用スピーカーの音量を個別に調整するために「AUXリターン」や「モニター出力」を利用できます。AUXリターンは、メインのフェーダーとは独立して動作し、モニタースピーカーに送る音量を別途調整できます。モニター出力(MONITOR OUT)を利用し、モニター用スピーカーに直接音を送る設定にすることで、メインスピーカーには影響を与えずにモニタースピーカーだけを調整することが可能です。
モニタースピーカーの設定方法
モニタースピーカーの音量調整を行うには、以下のステップで設定します。
- 1. AUXリターンを使って、モニター用スピーカーに音を送る設定を行う。
- 2. AUXセンドのレベルを調整し、モニター用スピーカーへの音量を調整。
- 3. モニター出力(MONITOR OUT)のボリュームを適切に調整して、モニターに適切な音量を提供。
注意点とアドバイス
モニター音量の調整を行う際、あくまでモニタースピーカーに音を送るための専用アウトプット(AUXリターンやMONITOR OUT)を活用してください。また、モニター用スピーカーの音量が大きすぎると、ステージ上で音が反響してしまい、演者のパフォーマンスに影響を与える可能性がありますので、適切な音量に設定することが重要です。
まとめ
Yamaha MGP16Xを使った音響操作では、モニタースピーカーとメインスピーカーの音量を別々に調整するためには、AUXリターンやモニター出力を利用する方法が有効です。これにより、メインスピーカーの音量をそのままにして、演者のためにモニタースピーカーの音量を独立して調整することができます。音響の操作には少しの工夫が必要ですが、これでスムーズな音響調整が可能になります。

コメント