自作PCでグラフィックボード(グラボ)を交換した後、キーボードで休止状態から復帰できなくなった場合、いくつかの原因が考えられます。特に、グラボ交換時にドライバや設定の問題が影響していることが多いです。この記事では、この問題の原因と解決策について詳しく説明します。
グラフィックボード交換後に発生する休止状態の復帰問題
グラボを交換した後、キーボードやマウスで休止状態から復帰できないという問題は、一般的にデバイスドライバや電源設定に関係しています。特に、RTX3060Tiなど新しい世代のグラボに交換した際、古いドライバが残っていたり、新しいドライバが正しくインストールされていないことが原因で問題が発生することがあります。
また、PCの電源設定やBIOS設定も関係している場合があります。休止状態から復帰できるようにするには、いくつかの設定を確認・変更する必要があります。
1. ドライバの問題
新しいグラフィックボードに交換した際、古いドライバが残っていると、ハードウェアの認識や動作に問題が生じることがあります。まず、グラボのドライバを完全にアンインストールし、新しいドライバを最新のものに更新することが重要です。
ドライバのインストール後、PCを再起動して、休止状態から復帰する際に問題が解消されるかを確認しましょう。
2. 電源設定の確認
Windowsの電源設定によって、休止状態から復帰できないことがあります。特に、「USB設定」や「電源ボタンの設定」が影響を与えている場合があります。
次の手順で設定を確認し、必要に応じて変更してみてください。
- 「スタート」→「設定」→「システム」→「電源とスリープ」を選択
- 「追加の電源設定」→「電源プランの選択」→「プラン設定の変更」
- 「詳細な電源設定の変更」を選び、「USB設定」や「電源ボタンと蓋」の設定を見直す
3. BIOS設定の確認
BIOS設定が原因で休止状態から復帰できない場合もあります。特に、「ACPI」や「Wake on LAN」などの設定が影響していることがあります。これらの設定を適切に有効化することで、問題が解決することがあります。
BIOSにアクセスするには、PC起動時に「Delete」キーや「F2」キーを押し、設定画面に入ります。そこで、ACPI設定やS3スリープ設定を確認して、有効にしてみましょう。
4. 電源供給の問題
電源ユニット(PSU)の容量が不足していると、新しいグラボを使用した際に電力供給に問題が生じ、休止状態から復帰できないことがあります。RTX3060Tiなどの高性能グラボは、それなりの電力を消費するため、電源ユニットが十分な出力を持っているか確認してください。
必要なW数や電源の品質が足りていない場合は、より強力な電源ユニットに交換することを検討してください。
まとめ
自作PCでグラボ交換後に休止状態から復帰できない問題は、ドライバの問題、電源設定、BIOS設定、電源供給の問題などが原因で発生することがあります。これらの設定を確認し、適切に調整することで、問題が解決することが多いです。まずは、ドライバの更新や電源設定の確認から行い、それでも解決しない場合は、BIOS設定や電源ユニットの容量を再検討してみてください。


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