PCのCPUファンが外れないとき、特にグリスが乾燥して固まってしまうことがあります。これが原因でファンが取れない場合、無理に力を加えると壊れてしまう可能性があるため、安全に取り外す方法を知ることが重要です。この記事では、CPUファンを安全に取り外す方法と注意点を解説します。
CPUファンが外れない原因
CPUファンが外れなくなる最も一般的な原因は、熱伝導グリス(サーマルグリス)が乾燥し、硬化してしまうことです。グリスはCPUとヒートシンク、そしてファンの間で熱を効率的に伝えるために使用されますが、時間が経つと乾燥して固まることがあります。この状態になると、ファンがCPUから剥がれにくくなります。
特に、PCを長期間使用していると、熱の影響でグリスが劣化し、ファンが固まることがあるため、慎重に取り外す必要があります。
無理に外すと壊れる可能性がある理由
無理にファンを外そうとすると、ファン自体やCPUソケット、マザーボードにダメージを与える可能性があります。力を入れすぎると、ファンのピンやヒートシンクの一部が破損することがあります。また、グリスが固まっている部分を無理に引っ張ると、CPU自体にダメージを与える恐れもあります。
これを防ぐためには、力任せに外すのではなく、少しずつ圧力をかけて取り外す方法を試すことが重要です。
安全にCPUファンを外すための方法
CPUファンが外れない場合、以下の方法を試してみてください。
- グリスを温める:グリスが硬化している場合、温めることで柔らかくなることがあります。ドライヤーやヒートガンを使用して、ファン部分を数分間温めてから慎重に外してみましょう。ただし、熱をかけすぎないように注意が必要です。
- 軽く回す:ファンを外す際、垂直に引っ張るのではなく、少し左右に回しながら取り外してみてください。これによって、グリスが少しずつ剥がれ、ファンが外れやすくなります。
- 専用のツールを使う:場合によっては、CPUファンを外すための専用ツールを使用することも有効です。これらのツールは、ファンを外す際の力を均等に分散させ、壊れにくくすることができます。
ファンを外した後の対処法
ファンを外した後は、古いグリスをしっかりと清掃することが大切です。新しいグリスを塗布する前に、アルコールを使ってCPUとヒートシンクをきれいに拭き取り、古いグリスを完全に取り除いてください。
その後、新しい熱伝導グリスを薄く均等に塗布し、CPUファンを再装着します。グリスの塗りすぎには注意し、薄く均等に広げることを心がけましょう。
まとめ
CPUファンが外れない原因は、乾燥した熱伝導グリスがファンとCPUの間に固まることです。無理に外そうとすると壊れる可能性があるため、慎重に温めたり、軽く回しながら取り外す方法を試しましょう。ファンを外した後は、古いグリスをしっかりと清掃し、新しいグリスを塗布して再装着することが重要です。これらの手順を守ることで、安全にファンを取り外し、PCの冷却性能を保つことができます。


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