「突然、海外番号から『未払いがある』と名乗る電話を受けた」「知り合いじゃない番号から中国語のガイダンスが流れた」――そんな体験はありませんか?本記事では、こうした「自分が番号を変えずに」対応したい迷惑・詐欺電話への基本的な考え方と、具体的な対策を整理します。
なぜ「海外番号」「大手キャリアを名乗る未払い請求」が増えているのか
例えば、NTTドコモを装った「未払いがあります」「法的措置に入ります」といった自動音声や誘導電話が確認されています。実際にドコモは「海外からの国際電話番号を用いた、未払いを装った電話」が報告されていると注意を呼びかけています。[参照]
この種の手口が増えている背景として、発信番号を偽装できる技術の普及や、番号を変えずに対応する利用者が多いため迷惑発信者側にとって“効率的なターゲット”になっていることが挙げられます。
典型的な手口と「番号を変えない」選択肢でできること
典型的な手口として、以下のようなケースがあります。
- 自動音声で「〇〇社です。未払いがあるため利用停止になります。1を押してください」と誘導。
- 「あなたの回線が犯罪に使われています。警察と連携します」と海外番号から恐怖を煽るガイダンス。
たとえば、兵庫県警では「9番を押したらオペレータに繋がり、警察を名乗る者から振込を迫られた」という実例が報じられています。[参照]
番号を変えたくない場合でも、次のような対策が可能です。
番号を変えずに取るべき基本対応
■ 電話に出ない/折り返さないこと:発信者不明の番号・海外番号・録音音声には応じない。
■ 通話明細の確認:知らない着信・SMSが頻繁にあるなら、通信事業者の「迷惑電話ブロック機能」「着信拒否サービス」の利用を検討。
通信キャリア・端末でできる迷惑電話ブロック機能活用
多くのキャリアでは「迷惑電話お断り」「不審番号着信拒否」サービスがあります。たとえば、NTTドコモでも未払いを装った電話に注意を促しています。[参照]
加えて、スマートフォンでは「電話番号を検索・共有してブロック」「不要な国際発信番号を拒否」などの設定が可能です。端末設定を見直して「海外発信番号からの着信を自動拒否」にしておくのも有効です。
実例:無視してきたが続くケースと最後の一手
実例として、海外番号から度々中国語ガイダンスが流れるというケースがあります。折り返していないにもかかわらず着信が続くという場合、「通話料を稼ぐための誘い」「番号が転用されている可能性」なども考えられます。
そうした場合、以下の「最後の一手」を考えておくのが安心です。
- 警察(サイバー・特殊詐欺窓口)に「こういう着信が続いている」と相談する。
- 通信事業者に「この番号宛の着信が迷惑電話と考えられる」と報告し、ブロックを依頼する。
- 端末を変更せずに番号を残すなら、着信・SMSを受けず「通話専用」や「知人限定発信」に用途を限定する。
まとめ:番号を変えなくても“使われない番号”にする方法
繰り返しになりますが、海外番号や国際形式の「未払い・法的措置」を名乗る着信は、ほぼ詐欺・迷惑電話と考えてよいでしょう。重要なのは、番号を変えたくないなら「着信拒否」「インターネット検索・通報」「端末・キャリア設定によるブロック」の3つを徹底することです。
これらを実践すれば、電話番号を変えずに安心して日常利用を継続できます。

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