プリンタ「NEC MultiWriter 8450N」で印刷データが消えた時の対処ガイド:トレーエラー&電源オフの前後対策

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「印刷中にトレーエラーが出たので電源を落としたら、印刷データもパソコン側も消えてしまった…」と困っていませんか?本記事では、A3モノクロレーザプリンタ “NEC MultiWriter 8450N”(型番 PR‑L8450N)を例に、トレーエラーで電源オフした際に印刷データを“出す/取り戻す”ための可能性と、今後の予防策をわかりやすく説明します。

製品仕様と「トレーエラー」の発生しやすい状態

まずこの機種の仕様を整理します。8450NはA3対応モノクロレーザプリンタで、用紙トレイ(カセット・手差し)とホッパーを備えています。([参照]公式仕様ページ)

トレーエラーは「給紙トレイから用紙が正しく送り出されなかった」「用紙サイズや用紙ガイドが合っていなかった」「手差し設定やトレイ選択設定がドライバーとずれていた」などの原因で発生します。([参照]NEC 給紙設定に関する注意事項)

印刷データ(スプールファイル)は取り戻せるか?現実的な可能性

パソコン側で印刷を指示すると、印刷ジョブが「スプール(入稿)→プリンター転送→印刷」へと進みます。印刷中に電源を落とすと、転送済み・未転送にかかわらず、印刷ジョブが失われる可能性があります。([参照]Microsoft トラブルシューティングガイド)

具体的には、Windows環境ではスプールフォルダ(例:C:\Windows\System32\Spool\Printers)内のファイルがジョブデータとして残ることがありますが、電源オフ・プリンタエラー・データ送信中断などで削除または破損しているケースが一般的です。([参照]Super User:スプールファイル復旧例)

実践ステップ:消えた印刷ジョブを確認・再送する方法

以下の手順で確認と再送を試みましょう。

  • プリンター本体の電源を落として、トレイ・カセット・手差しトレイの用紙/ガイドを正常に戻した後、再起動する。
  • パソコン側でコントロールパネル →「デバイスとプリンター」から8450Nの印刷キューを開き、「印刷中」や「キャンセル待ち」が残っていないか確認する。
  • 印刷キューが空の場合、元のドキュメント(Word/PDFなど)を改めて開いて、「印刷」→8450Nを選び直して再送する。残念ながら、スプールファイルそのものを取り出して復旧するのはかなり限定的・技術的です。
  • 今後のために、Windowsの印刷設定で「印刷中のドキュメントを保持する (Keep printed documents)」機能を有効にしておくと、印刷終了後もスプールファイルをPC側に残せる設定があります。([参照]HP コミュニティ:スプールファイル消失ケース)

トレーエラー発生時の電源オフは何が起こる?知っておくべきこと

トレーエラー表示中に電源を落とすと、・プリンター内部での用紙搬送/定着処理が途中中断され、・転送済みデータが印刷待ち状態で止まり、・印刷キューもリセットされてしまうことがあります。

特にネットワーク接続されたプリンタやホッパー増設モデルでは、転送済みデータがプリンタ内部メモリに一時保存されている場合もありますが、この8450Nは主にPCからトレイ→印刷の流れなので「印刷指示からプリンタへの転送前」であれば、PCから再送するのが現実的です。

予防策:再発を避けるためにできる設定と習慣

同じトラブルを防ぐために、以下の設定・確認をおすすめします。

  • 用紙トレイに正しいサイズ・種類の用紙を入れ、ガイドをしっかり合わせる。給紙枚数が多すぎるとエラーの元になります。([参照]紙詰まり・給紙エラーの原因と対策)
  • 印刷キューに送る前に、「印刷設定」で用紙トレイ番号・手差し設定を確認し、アプリケーションとドライバで設定が一致しているか確認。([参照]NEC 給紙設定解説)
  • トレーエラー時には、エラー表示を確認し「カバー開閉」「用紙取り出し」「電源の入れ直し」など基本操作を先に行い、急な電源オフを避ける。
  • ドキュメントを印刷する前に、原本データを保存しておく習慣をつける。また、重要な印刷ジョブであれば、PDF化して別フォルダに保管しておくと安心です。

まとめ

プリンタ「NEC MultiWriter 8450N」でトレーエラー後に電源を落としてしまい、印刷データがPC側・プリンタ側で消えた場合、完全に元に戻せる保証はありません。現実的には、PC側から再印刷するのが最も確実な方法です。

ただし、今後同様の事態を避けるために「用紙トレイの正しい設定」「印刷キューの確認」「印刷前データのバックアップ」「印刷設定でスプール保存を有効にする」などの対策を取っておくことで、トラブル発生時の被害を最小限にできます。

もし今後も頻繁にトレー/給紙エラーが出るようであれば、本体内のローラー・センサー清掃や増設ホッパーの給紙仕様確認なども含めて、専門サービスに相談することをおすすめします。

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