長年使ってきた縦型洗濯機でカビが発生して買い替えを検討している方に向けて、ドラム式洗濯乾燥機が“掛け布団/大物洗濯物”“手洗い衣類ネット利用”“乾燥によるカビ対策”“ホコリ取りのお手入れ”という4つの側面からどう対応できるかを整理しました。
掛け布団やブランケットなど大きめの洗濯物が洗えるか?
多くのメーカーが「毛布・掛け布団・カーテン対応」のドラム式洗濯機向けコースを用意しています。例えば、あるメーカーでは「毛布コースで毛布・掛け布団・カーテンを洗えますが、洗濯・乾燥可能かは機種ごとに異なります。」と明記されています。([参照] 日立:毛布や掛け布団、カーテンなどを洗いたいです。(ドラム式))
ただし、対応とはいえ「容量」「素材」「乾燥可否」「布団の厚み・羽毛の有無」などの制約があり、例えば「ダブルサイズ以上」・「羽毛布団」・「毛足が長いロングパイル」などは対応対象外の場合もあります。([参照] パナソニック:毛布やふとんを洗濯機で洗う方法は)
手洗い表示衣類をネットに入れて洗うと傷みやすいか?
「ネットに入れれば安心」という前提はありますが、ドラム式洗濯機は縦型と比べて「たたき洗い+ドラム運転」が特徴で、衣類がドラム壁面にぶつかったり、ねじれたりする可能性があります。
特に“手洗い推奨”の衣類として表示されているものをネットに入れてドラム式で普通洗濯コースにかけた場合、過度の動きにより衣類の素材や縫製が傷みやすいという実例もあります。従ってネット使用+「おしゃれ着」コースや「手洗い/弱流」コースを選択することが望ましいです。
乾燥機能によりカビは生えづらいか?洗濯機本体のお手入れ事情も視野に
ドラム式洗濯乾燥機は衣類を乾燥機能でしっかり乾かせるため、縦型洗濯機に比べて「洗濯後の湿り」時間が短く、カビ・雑菌の繁殖リスクを抑えられるメリットがあります。
ただし、乾燥フィルターや排水フィルター、ドアパッキンなどにホコリ・糸くず・湿気が残っていると、内部にカビが発生しやすくなります。例えば「乾燥フィルターは毎回ほこりを取り除く」「月1回洗濯槽クリーナーを回す」というメンテナンスが推奨されています。([参照] ドラム式洗濯機の乾燥フィルター掃除|奥のほこりを簡単に …)
ホコリ取り・お手入れは面倒なのか?実際のメンテナンス目安
「ホコリ取りが面倒」という声もありますが、実際には日常的に行う軽い拭き取り+定期的なフィルター清掃が主となります。例えば、乾燥経路の掃除では「毎回乾燥運転後にフィルターを取り出してホコリを取り、月1回はブラシ等で奥の汚れも除去」という手順が紹介されています。([参照] シャープ:ドラム式洗濯乾燥機 乾燥経路のお手入れ・クリーニング …)
実例として、洗濯乾燥機を使用する家庭では「洗濯後ドアを開けて乾かす習慣」「フィルター掃除を月1回行うだけで臭いやカビが抑えられた」という報告もあります。つまり“面倒”というより“習慣化すれば負担は小さい”と言えるでしょう。
まとめ
ドラム式洗濯乾燥機を検討する際、「大物洗濯物」「手洗い衣類のネット利用」「カビ対策」「ホコリのお手入れ」という4つの観点から理解しておくことが重要です。掛け布団・ブランケットも洗える可能性がありますが、容量・機種・素材条件を確認することが前提です。
また、手洗い衣類をネットに入れてでもドラム式で洗う場合は専用コースを使い、衣類にかかる負担を減らすことがポイントです。乾燥機能によるカビ抑制、お手入れの定期実施も加えることで、縦型洗濯機からの買い替えでも満足度の高い選択になります。


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