ベランダ設置の洗濯機で長期間、配管からの「バンッ」という衝撃音や振動に悩まされる――いわゆる “ウォーターハンマー現象” が一度治まったのにまた起きるというケースもあります。本記事では再発の可能性を含めて、原因の切り分け・影響しうる設置条件(給水ホースのうねり/排水ホースの取り回し/配管支持のゆるみ)・賃貸マンションならではの対策を整理します。
ウォーターハンマー現象とは何か
ウォーターハンマー(英語:water hammer)は、流れていた水が急に止まる・方向を変えることで生じる圧力衝撃波で、管内に衝撃・振動・音響的な“バンッ”という現象として発生します。([参照] Wikipedia:Hydraulic shock)
特に洗濯機のように給水弁が一気に止まる機器では、バルブの閉鎖が速ければ速いほど衝撃波は強くなりやすいです。([参照] Anchor Pumps:What causes water hammer?)
再発はあり得るのか?一度収まった原因と再発のきっかけ
はい、再発は十分にあり得ます。一時的に音が止まった・症状が軽くなったと感じても、根本原因が改善されていないと再び発生するケースが多いです。
このような“治まった”理由には以下のような可能性があります:
・配管内に入っていた空気が抜けて一時的に音が小さくなった。
・給水弁やホースが少し変形して流速が下がり衝撃が減った。
しかし、時間とともに
・ホースが劣化して流速が戻った。
・配管支持が緩んで振動が再び大きくなった。
・住居の水圧が変わり(分圧/時間帯/利用環境)衝撃が加わった。
といった条件変化が、再発のきっかけになります。
洗濯機設置が影響する可能性:給水・排水ホース・設置場所の観点から
賃貸マンションで洗濯機をベランダ置きしている場合、設置の仕方によってウォーターハンマーの発生に影響が出ることがあります。
例えば:給水ホースが“ねじれ・過度な曲がり”を含んでいると、流速変化が急激になりやすく、衝撃波が生じやすくなります。排水ホースの立ち上がりが高過ぎる・長さが異様にあると、排水・戻り水による衝撃も発生します。
このように「ホースのうねり」「急な角度」「支持金具のゆるみ/浮き」が設置条件として関係しており、見直す価値があります。
賃貸マンションでできる対策・施工可能なチェックリスト
賃貸という制約の中でも、自己対応できる範囲のチェックと改善策があります。
チェックリスト:
・給水バルブ近くに水圧調整器(減圧弁)がないか確認。水圧が高ければウォーターハンマーを誘発。([参照] Service Team:How to fix water hammer)
・洗濯機下およびベランダ内の配管支持具(バンド・クランプ)が緩んでいないか確認。
・給水・排水ホースに極端な曲がり・ねじれ・高低差過剰がないかを確認し、可能な範囲で緩和する。
・ホースの劣化(硬化・亀裂)による流速変化を疑う。見える範囲で交換可否をチェック。
これらを改善することで“治まりかけた状況”を維持しやすくなります。
重症・配管構造に依存する場合のプロ対応と相談窓口
もし上記のような対策をしたにもかかわらず、再び強く衝撃音が出る・配管が古い・長い距離である・マンション全体仕様で対応が必要な場合は、プロの配管業者・管理会社に相談すべきです。
典型的な施工対応としては:
・ウォーターハンマーアレスタ(衝撃緩和装置)設置
・配管内空気チャンバーの復元または設置
・高水圧地域では減圧弁(PRV)の設置または調整
・配管支持/バンド補強
例えば、マンション1棟で変化が出ている場合、竣工後配管の劣化・金具の緩み・共有スペースの水圧調整ユニットの劣化など“共通原因”がある可能性があります。
まとめ
洗濯機設置のベランダで「ウォーターハンマー現象」が一時的に治まり、また再発するというのは十分に起こりうる現象です。鮮明な原因を把握し、「給水ホース・排水ホース・配管支持・水圧」の観点から改善を進めることで再発リスクを減らせます。
自己対応できる範囲(ホース・支持具の確認)を実施し、それでも改善しない場合は管理会社や配管業者に相談することで、長期にわたって静かな洗濯環境を維持できます。


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