OS非搭載のプロジェクターを購入して「スマホから直接映したい」と考えているものの、アプリを入れても「WiFiに接続して下さい」と表示され、うまくミラーリングできない──という悩みは少なくありません。本記事では、WiFi機能が無いプロジェクターでもスマホの画面を大画面で観るための接続方法を整理します。
WiFiなしプロジェクターで起きる“同じWiFiに接続してください”の表示の意味
ミラーリングアプリやキャスト機能が「スマホと接続機器が同一ネットワーク上であること」を要求するのは、無線で画面を転送するためにネットワーク経由で機器同士を認識・通信させる設計だからです。([参照]接続ガイド:WiFiなしでもスマホ→プロジェクターを実現)
そのため、プロジェクターにWiFi機能やネットワーク機能がないと「WiFiに接続して下さい」という表示が出て、ミラーリングできないという状況に陥ります。
WiFi機能のないプロジェクターへスマホ画面を映す有線接続の方法
最も確実な方法は、スマホとプロジェクターを“ケーブル接続”することです。例えば:
・iPhone(Lightning端子)+Lightning→HDMIアダプタ+HDMIケーブル
・Android(USB‑C)+USB‑C→HDMIアダプタ+HDMIケーブル など。([参照]接続ガイド:ケーブルでスマホ→プロジェクター)
この方法ならWiFiやネットワークを介さず直接映像信号を送るため、ミラーリングアプリで「同じWiFiに接続」という制約を回避できます。
ワイヤレス接続したい場合の代替策:ネットワークなしでも可能な方法
どうしてもワイヤレスでスマホ画面を映したい場合は、次のような代替策があります。
- モバイルルーターやポータブル無線ルーターを用意してスマホ+プロジェクターを同一ネットワークにする:WiFi機能がなくても、スマホのテザリングや小型ルーターによって“共通ネットワーク”を作ることが可能です。([参照]Reddit:WiFiなしプロジェクターへのミラーリング議論)
- HDMIドングルなど外部ワイヤレス受信機をHDMI端子へ接続:例えばChromecastやMiracast対応ドングルをプロジェクターに接続し、スマホ側とドングルを繋げる方法があります。([参照]Miracast技術概要)
ただし注意点として、映画・Amazon Prime・YouTubeなどのストリーミングサービスではHDCP(著作権保護)制約によりミラーリングがブロックされるケースがありますので、アプリケーションによって映らない可能性があることを覚えておきましょう。
ケーブル/ワイヤレスどちらを選ぶか:用途別のおすすめ選び方
「部屋を映画鑑賞用にする」「音も良くしたい」「設置が固定できる」といった条件なら、ケーブル接続が安定・簡単な選択肢です。遅延も少なく複雑なネットワーク設定も不要です。
一方、「ケーブルを床に這わせたくない」「スマホを手元で操作しながら映したい」などワイヤレス環境を優先したい方は、上記の代替策を検討する価値があります。ですが、設定の手間・映らないリスク・遅延・ノイズの可能性なども視野に入れておきましょう。
まとめ
OS非搭載・WiFi機能なしのプロジェクターでも、スマホ画面を壁に映すことは十分に可能です。最も確実なのは「スマホ→HDMIケーブル→プロジェクター」の有線接続方式です。
ワイヤレス接続を希望する場合は、モバイルルーターやHDMIドングルで“同一ネットワーク”を構築する方法があります。ただし、ストリーミングサービスの制約(HDCP)や設置環境・遅延リスクもあるため、自分の使い方に合った接続方式を選びましょう。


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