Mac環境で After Effects を起動した際に「MediaCore を初期化しています」という表示で長時間停止してしまった経験はありませんか?本記事では、原因の切り分けから安全に試せる対処法、さらにプラグイン(特に Maxon Cinema 4D 等)との兼ね合いまで詳しく解説します。
何がこの「MediaCore 初期化」で止まる原因になるのか
After Effects 起動時には内部コンポーネント「MediaCore」が各種プラグインやプリファレンス、キャッシュを読み込んでいますが、ここで読み込み失敗や無限待ちが起こると表示が固定されてしまいます。([参照] Adobe Community:AE v24.1 Macで停止)
主な原因には以下のようなものがあります。
- サードパーティ製プラグインが古い、または互換性がない。([参照] Adobe公式サポート:起動停止の既知問題)
- プリファレンスやキャッシュが破損している。
- プラグインのインストール場所が正しくない(特に Mac の MediaCore フォルダ)。([参照] Adobe SDK:プラグイン配置ガイド)
- macOS のセキュリティ設定や権限が原因で読み込みできない。
まず試したい基本的なチェック&再起動手順
まずは比較的手軽に試せる手順で、不具合の切り分けを行いましょう。
ステップは以下の通りです:
① After Effects を終了し、Finder から「~/Library/Preferences/Adobe/After Effects」フォルダを別名に変更。
② 「/Library/Application Support/Adobe/Common/Plug‑ins/7.0/MediaCore/」配下に不要・古いプラグインがないか確認。
③ macOS を最新バージョンに更新、そして After Effects を最新版にアップデート。
④ After Effects を起動時に ⌥(Option)+⌘(Command)+⇧(Shift) を押しながら起動し、プリファレンスをリセット。([参照] Adobe Community:プリファレンスリセット手順)
これらで改善される場合、原因がキャッシュ・プリファレンス・プラグインのどれかに絞り込まれます。
プラグイン/Maxon/Cinema 4D 関連の調整ポイント
特に Maxon 系プラグインや Cinema 4D レンダラを併用している場合、プラグインの互換性が原因で起動が止まるケースが多く報告されています。
具体例:某ユーザーが「Cinema 4D R25 が After Effects と連動している状態で起動が止まった」事例。プラグインを一時的に MediaCore フォルダから移動して起動成功するという報告もあります。([参照] 同上コミュニティ投稿)
チェックすべきポイントはこちらです:
- プラグインが最新バージョンかどうか。
- プラグインのフォルダが正しい場所にあるか(Mac:/Library/Application Support/Adobe/Common/Plug‑ins/7.0/MediaCore/)
- プラグインを一つずつ無効化・削除して起動成功するか試す。
どうしても改善しない時のさらに踏み込んだ対処と相談窓口
基本対処を実施しても改善しない場合は、以下の手順を検討してください。
・After Effects を完全アンインストールし、関連フォルダ(プリファレンス・キャッシュ)も削除して再インストール。
・macOS の「セキュリティとプライバシー」で「フルディスクアクセス」「ファイルの読み書きとアクセス権限」が許可されているか確認。
・Adobe の公式サポートにログファイル(~/Library/Logs/Adobe/After Effects/)を添えて問い合わせる。([参照] Adobe公式:既知の起動停止/MediaCore問題)
まとめ
Mac 環境で After Effects が「MediaCore を初期化しています」で止まる場合、多くはプラグインの互換性・プリファレンス/キャッシュの破損・プラグインの配置ミスが原因です。まずはプリファレンスリセット・プラグイン整理・最新版アップデートから着手し、それでも解決しない場合は完全アンインストールや公式サポートの利用を検討しましょう。
細かな症状や使用プラグイン(特に Maxon 系)によって対処法が変わるため、起動を試した日時/使用プラグインのバージョンなどを記録しておくと、相談時にスムーズです。


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