プリンターを「既定のプリンター」に設定しようとしたときに、なぜか設定できない・設定しても反映されない――そんな状況に出くわしたことはありませんか?本記事では、印刷キューにジョブが残った状態が既定設定を妨げる理由、Windows環境での対処手順、そして根本的な原因の切り分け方法を解説します。
印刷ジョブが残ると既定設定に影響する仕組み
Windowsでは、プリンターを既定に設定する際に、そのプリンターの「状態」が正常(オンライン・応答あり)であることが望まれます。これに対し、印刷ジョブが滞留していたり、プリンターキューが溜まっていたりすると、システムがそのプリンターを“正常な候補”と認識しないことがあります。([参照] Microsoft Q&A:印刷ジョブが保留状態の例)
例えば、プリンタードライバーが古かったり、スプーラーサービスの不具合があったりすると、印刷ジョブが「保留」状態のままになり、それが既定設定を妨げる原因のひとつになります。
既定のプリンターを設定できない際の基本的なチェックと対処法
まずは自身で比較的簡単に試せるチェック項目を実行しましょう。
手順例:
①「設定→デバイス→プリンターとスキャナー」で既定にしたいプリンターを選び、「既定に設定」をクリック。もし設定できない場合、次項へ。
②印刷キューを開き、保留中やエラーのジョブがないかを全てキャンセル。
③「サービス(services.msc)」で「Print Spooler」サービスを再起動する。([参参] Microsoftサポート:印刷トラブルシューティング)
これらの手順を行うことで、印刷ジョブの滞留という“状態異常”を解消できる可能性があります。
印刷キュー/スプーラー関連のトラブルとその深掘り
印刷キューが残っている・スプーラーが応答していない、といった状況では以下のような根本原因が考えられます。
- スプーラーサービスの停止/異常:サービス自体が停止している、または起動に失敗していると印刷ジョブが残りやすい。
- プリンタードライバーの破損/互換性問題:古いドライバーやネットワークプリンターの場合、既定設定が反映されないケースあり。([参参] Superuser:既定プリンター設定エラー 0x00000709)
- 「Windowsに既定プリンターを管理させる」が有効になっている:Windowsが勝手に最新の使ったプリンターを既定にしてしまう設定がオンだと、手動設定がきかないことがあります。([参参] WindowsForum:既定プリンター変更できない事例)
これらを切り分けていくことで、「ジョブが残る→既定設定できない」という現象の構図が明らかになります。
具体的な手順:印刷ジョブをクリアして既定プリンターを設定する流れ
以下の具体的な手順を順番に行うことで、多くの場合に改善が期待できます。
手順詳細:
- プリンターキューを開き、保留中・エラーのジョブをすべてキャンセル。
- サービス(Win+R→services.msc)を開き、「Print Spooler」を右クリック→「再起動」。
- 「設定→デバイス→プリンターとスキャナー」で「Windowsに既定プリンターを管理させる」をオフにする。
- 既定にしたいプリンターを選び「既定に設定」をクリック。
- 必要であればプリンタードライバーを最新に更新/再インストール。
実例:あるユーザーが保留中ジョブをキャンセルし、スプーラーを再起動した後に再度「既定に設定」を行ったところ、無事に既定プリンターとして反映されました。
それでも設定できない時に確認すべきその他のポイント
上記手順で解決しない場合は、次のような点も確認しましょう。
・プリンターがネットワークプリンターであり、IPアドレスが変動しているか。
・グループポリシー/会社環境でプリンター管理が制限されているか。
・レジストリキー「HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Windows NT\CurrentVersion\Windows」の「Device」値が別のプリンター名になっていないか。([参参] Spiceworksコミュニティ:エラー 0x00000709 対処例)
まとめ
印刷ジョブが残ったままの状態は、プリンターを「既定のプリンター」に設定できない原因のひとつとして十分に考えられます。まずはキューの確認とキャンセル、スプーラーの再起動、設定の確認という基本手順を行ってみましょう。
それでも改善しない場合は、ドライバー・ネットワーク・レジストリ・ポリシーといったより深い原因も考慮し、段階的に対処していくことが重要です。これらを順番に実施すれば、多くのケースで「既定のプリンターに設定できない」問題は解決に向かいます。


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