CanonのRFレンズ、特にRF70-200mm F2.8 L IS USM ZとRF100-400mm F5.6-8 IS USMの比較に関する質問は、画質と利便性を両立させたいカメラマンにとって重要なポイントです。特に、エクステンダー(2x)を使ったRF70-200mm F2.8の望遠端(400mm F5.6)とRF100-400mm F5.6-8の性能差が気になる方も多いでしょう。この記事では、これらのレンズの画質とエクステンダー使用時の影響について詳しく比較します。
RF70-200mm F2.8 L IS USM + 2xエクステンダーの特徴
RF70-200mm F2.8 L IS USMは、F2.8の大口径で明るく、シャープな画質が特徴の望遠ズームレンズです。さらに、2xエクステンダーを使用することで、400mm F5.6の焦点距離を得ることができます。しかし、エクステンダーを装着すると、画質に一定の劣化が生じます。特に、開放F値が暗くなり、解像感やコントラストが若干低下する場合があります。
エクステンダーを使用すると、ピントの精度がわずかに影響を受けることもありますが、元々のRF70-200mmレンズの性能が優れているため、画質の低下は最小限に抑えられます。スポーツや動きの激しいシーンでは、望遠端でのF5.6は少し暗く感じるかもしれませんが、ボケ味やシャープネスの面では十分に高いパフォーマンスを発揮します。
RF100-400mm F5.6-8 IS USMの特徴
RF100-400mm F5.6-8 IS USMは、コンパクトで携帯性に優れた望遠ズームレンズです。F5.6-8の絞りは、特に暗い環境での使用時に、やや不便さを感じることがあります。室内競技や低照度下での撮影では、光量不足によるシャッタースピードの低下や高感度ノイズの増加が懸念されることがあります。
とはいえ、このレンズは、非常に軽量で扱いやすく、焦点距離100mmから400mmまでをカバーするため、旅行や日常的な撮影には便利です。画質についても、解像度や色再現は素晴らしいものの、F8に達することが多いため、暗いシーンでは少し不安が残る場合があります。
エクステンダーによる画質の劣化について
エクステンダーを使用すると、特に2倍のエクステンダーを装着した場合、解像度が少し落ちることが一般的です。特に、F5.6の開放F値で使用した場合、全体的なシャープネスやコントラストが若干犠牲になることがあります。ピントの精度にも影響が出る可能性があるため、エクステンダーの使用時には慎重に調整することが求められます。
一方で、RF100-400mmのレンズにはエクステンダーを使わずとも十分な焦点距離を提供しており、画質の劣化を気にせずに使うことができるため、特に解像度を重視する場合は、RF100-400mmの方が有利です。
室内競技撮影におけるレンズ選び
室内競技の撮影では、暗い照明条件に対応できる明るいレンズが非常に重要です。RF70-200mm F2.8 L IS USMのF2.8は、暗い環境でも高いシャッタースピードで撮影が可能なため、室内での撮影に向いています。また、エクステンダーを使って望遠端にした場合、F5.6の絞りでも十分に使えるシーンが多いでしょう。
一方、RF100-400mmはF5.6-8の範囲で、室内撮影には少し不安が残るかもしれません。特に、F8近くで撮影する場合、シャッタースピードが遅くなり、動きの速い被写体を撮るのが難しくなることがあります。
RF100-500mm F4.5-7.1の選択肢
RF100-500mm F4.5-7.1 IS USMは、さらに明るいレンズで、特にF4.5の開放F値が暗いシーンでも有利です。高解像度と明るさを兼ね備えたこのレンズは、室内競技などの撮影においても優れたパフォーマンスを発揮します。しかし、価格が高いため、コストを重視する場合は、RF100-400mmの方がコストパフォーマンスが良い選択肢となります。
まとめ
RF70-200mm F2.8に2xエクステンダーを付けることで、400mm F5.6の画質が得られますが、エクステンダーによる画質の劣化や暗さが気になる場合があります。RF100-400mm F5.6-8 IS USMは、解像度が高く扱いやすいですが、暗い環境での使用にはやや不安が残ります。室内競技撮影や明るさが求められるシーンでは、RF100-500mm F4.5-7.1が最適な選択肢となりますが、予算とのバランスを考慮する必要があります。


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