iPhoneの「アクセスガイド」やその他のアクセシビリティ機能を、サイドボタンを3回押すだけで起動したいという場面があります。本記事では、設定手順から使い方、よくあるトラブルまでを分かりやすく解説します。
アクセシビリティショートカットとは何か
アクセシビリティショートカットは、視覚・聴覚・操作サポートなどの機能を、ボタン操作一つで呼び出せる機能です。たとえば、トリプルクリック(=ボタンを3回連続で押す)で「拡大鏡」「スイッチコントロール」「アクセスガイド」などを起動できます。 [参照]
具体的には、サイドボタン(Face ID搭載機種)またはホームボタン(ホームボタン機種)を3回押すことで設定してある機能が表示/起動します。 [参照]
サイドボタンを3回押せない・電源メニューが出てしまう場合のチェックポイント
「サイドボタンを押すと電源オフの画面が出てしまう」というトラブルには、次のような原因があります。
- “アクセシビリティショートカット”が設定されていない。
- トリプルクリックの速度が速すぎて認識されない。設定変更が必要な可能性あり。 [参照]
- 機種やiOSのバージョンによって、サイドボタン長押し/トリプルクリックの挙動が異なる。
たとえば、サイドボタンを3回押しても電源メニューが出る、という場合は「3回/長押し」のどちらかが誤認識されている可能性があります。
設定手順:トリプルクリックでアクセスガイドを起動するまで
(1)「設定>アクセシビリティ>アクセシビリティショートカット」に移動します。 [参照]
(2)起動したい機能(例:アクセスガイド、スイッチコントロール、拡大鏡など)にチェックを入れます。
(3)「設定>アクセシビリティ>サイドボタン(またはホームボタン)」で、トリプルクリックの速度を調整できます。 [参照]
(4)設定完了後、任意の画面でサイドボタンを素早く3回押して、機能が起動するか確認します。
実例:アクセスガイドを3回押しで起動するケース
たとえば、お子さまに動画を見せる際に、誤操作を防ぐために「アクセスガイド(=特定アプリでロック)」を使いたい場合があります。その場合、このように操作できます。
例:動画アプリを起動→設定どおりサイドボタンを3回押す→アクセスガイドが始まり他のアプリへ移行できない状態に。解除するには再度サイドボタン3回押し+パスコード入力。
よくあるトラブルとその対処法
・「3回押しても何も起きない」→アクセシビリティショートカットに機能が追加されているか確認。 ・「電源オフメニューになってしまう」→3回押しではなく長押しになっているか、また速度設定を遅めにして再試行。 ・「新機種でホームボタンなしなのに動かない」→Face ID搭載機種はサイドボタン対応、設定が適切か再度チェック。
また、ケースやカバーの種類によってサイドボタンの反応が鈍くなったり誤認識されたりすることもありますので、あわせてご確認ください。
まとめ
サイドボタンを3回押して「アクセスガイド」などを起動するには、まず「アクセシビリティショートカット」の設定を行い、トリプルクリックの挙動を確認・必要なら速度調整を行うことがポイントです。設定が正常であれば、電源メニューではなく目的のアクセシビリティ機能が起動します。
もし「サイドボタンを押しても電源しか出ない」と感じたら、まず設定メニューを見直してから、改めて操作を試してみましょう。


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