逆光での撮影をよく行う方にとって、レンズ選びは非常に重要です。特に、夜景や鉄道撮影で駅の照明や電車のライトを入れた逆光気味のシーンでは、ゴーストやフレアの影響を受けにくいレンズが求められます。この記事では、キャノンEFマウントで使える、逆光耐性に優れた中望遠~望遠レンズをご紹介します。
1. 逆光耐性が重要な理由
逆光撮影では、光源がレンズの前方に位置するため、レンズ内部で光が反射してゴーストやフレアが発生することがあります。これらが目立つと、写真のクオリティが低下するだけでなく、被写体のディテールも失われてしまいます。そのため、逆光に強いレンズを選ぶことが、質の高い写真を撮るためには不可欠です。
逆光耐性が強いレンズは、特にコーティング技術やレンズ設計に優れており、光の反射を最小限に抑えることができます。また、これにより色再現が自然で鮮明な写真が撮れるため、夜景や昼夜のコントラストが強いシーンで力を発揮します。
2. 予算内で購入できるおすすめのレンズ
20万円以内で購入できる中望遠~望遠レンズの中で、逆光耐性が優れたものをいくつかピックアップしました。これらは、撮影時の光の反射を抑え、ゴーストやフレアが目立ちにくいため、夜景や逆光での鉄道撮影にぴったりです。
キャノンEF 70-200mm F4L IS II USM
このレンズは、キャノンのLシリーズレンズの中でもコストパフォーマンスに優れ、逆光耐性が強いことで評判です。F4の明るさと優れた手ブレ補正機能を持ち、鉄道や遠距離での撮影にも適しています。特に、ゴーストやフレアを抑えるために、特殊なコーティング技術が施されています。
シグマ 70-200mm F2.8 DG OS HSM Sports
シグマのスポーツラインのレンズは、シャープで高解像度の写真を撮ることができ、逆光性能にも優れています。F2.8の明るさと安定した描写力で、夜景や暗い場所でも鮮明な写真を得られます。さらに、OS(手ブレ補正)機能も搭載しており、低照度での撮影にも強いです。
3. レンズ選びで重要なコーティング技術
逆光耐性を強化するために、レンズに施されるコーティング技術は非常に重要です。最新のレンズには、ゴーストやフレアを抑えるための特殊な多層コーティングが施されていることが多いです。これにより、撮影時に反射を最小限に抑え、クリアで鮮明な画像を得ることができます。
例えば、キャノンのLシリーズレンズでは「ASC(Air Sphere Coating)」が使用されており、シグマのレンズでは「超層膜コーティング」や「FLDレンズ」などが光学性能を高めています。これらの技術が、逆光時の画質向上に大きな効果を発揮します。
4. レンズ選びのポイント
逆光耐性に優れたレンズを選ぶ際は、以下のポイントも考慮することが重要です。
- 焦点距離:鉄道撮影や夜景撮影には、望遠レンズ(70-200mmや100-400mm)が便利です。これにより、遠くの被写体を捉えながら、逆光の影響を抑えた撮影が可能です。
- 開放F値:F2.8やF4の明るいレンズは、逆光撮影でも光量をしっかり取り込むことができるため、夜景や薄明かりの中でも高品質な写真を撮ることができます。
- レンズの大きさと重量:望遠レンズは重くなることが多いため、手持ち撮影や長時間の撮影時には軽量なものを選ぶと便利です。
5. まとめ
逆光耐性が強く、ゴーストやフレアを抑えた中望遠~望遠レンズは、夜景や鉄道撮影において重要な役割を果たします。予算内で購入可能なおすすめのレンズとして、キャノンEF 70-200mm F4L IS II USMやシグマ 70-200mm F2.8 DG OS HSM Sportsなどが挙げられます。これらのレンズは、優れたコーティング技術と高解像度で、逆光時でも美しい写真を撮影することができます。


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