CanonのDPP(Digital Photo Professional)でのオートライティングオプティマイザ機能について、カメラ側でON/OFFを設定する場合と現像時にDPPで調整する場合の違いを解説します。特に、仕上がりに差が出る場合の対処法についても触れます。
オートライティングオプティマイザとは?
オートライティングオプティマイザは、画像のコントラストを調整し、暗い部分を明るく、明るい部分を適切に補正する機能です。この機能は、特に高コントラストなシーンでの撮影時に、ディテールを鮮明にするために役立ちます。
カメラ内でこの機能をONにすると、撮影後すぐに画像の見栄えを改善することができますが、画像に過度な補正がかかることもあります。逆にOFFにすると、補正が加えられないため、よりナチュラルな仕上がりが得られます。
カメラ側での設定とDPPでの設定の違い
カメラ側でオートライティングオプティマイザをONにすると、撮影時にリアルタイムで画像が補正されます。そのため、現像後にDPPで再度ON/OFFを切り替えることは可能ですが、撮影時の補正が残ることがあります。
一方、DPPでは、RAWデータから現像する際にオートライティングオプティマイザのON/OFFを自由に調整できるため、撮影時にカメラ側でONにしていた場合でも、後から補正を加えることができます。したがって、DPPでの調整が可能である限り、カメラ側でON/OFFを設定していても大きな問題はありません。
カメラ側でONしている場合とOFFの場合の仕上がりの違い
カメラ側でオートライティングオプティマイザをONにした場合、リアルタイムで補正が行われるため、写真は即座に明るく調整されます。しかし、これが過度な補正となり、特に後で細かい調整を行いたい場合に不自然に見えることがあります。
逆に、カメラ側でOFFにしておけば、RAWデータをそのままDPPで現像でき、補正を自分で微調整できるため、後から仕上がりを自由にコントロールできます。カメラ側の設定に関係なく、DPPで適切な調整をすることで、自分の意図に合った写真に仕上げることができます。
オートライティングオプティマイザのON/OFFを現像時に調整する方法
DPPでは、オートライティングオプティマイザを現像時にON/OFFで調整できます。これを使うことで、カメラ側での設定に依存せず、後から自分の好みに合わせた補正が可能です。DPPの「オートライティングオプティマイザ」オプションを使うと、画像のダイナミックレンジを拡大し、より自然でバランスの取れた画像に仕上げることができます。
DPPで調整する際には、まず画像をインポートし、「補正」タブに移動します。そこで「オートライティングオプティマイザ」のチェックボックスをONまたはOFFに切り替えることができます。これにより、カメラ側の設定を変更することなく、最適な仕上がりに調整できます。
まとめ
カメラ側でオートライティングオプティマイザをONにしている場合でも、DPPで後からON/OFFを切り替えて調整することに全く問題はありません。RAWデータを使って現像することで、撮影時の補正に関係なく、細かい調整が可能です。したがって、カメラ側の設定にこだわらず、自分の好みに合わせた仕上がりを目指しましょう。
自分の撮影スタイルに合わせて、カメラ側の設定とDPPでの補正機能を上手に活用することが、より良い仕上がりにつながります。


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