NikonのミラーレスカメラZ8およびZ9で撮影した写真のデータサイズは、RAWとJPEG（Fine圧縮）で異なります。この記事では、Lサイズで画質優先に設定した場合の各フォーマットのデータサイズについて解説します。特に、RAWファイルとJPEG（Fine）ファイルの平均的なデータサイズを知りたい方に向けて、目安を紹介します。
RAWフォーマットのデータサイズ
RAWフォーマットは、カメラのセンサーが捉えたすべての情報を保存するため、最も高画質な写真データを提供します。しかし、その分データサイズも大きくなります。
- Nikon Z8: 約50MB～60MB
- Nikon Z9: 約70MB～90MB
RAWデータは無圧縮またはロスレス圧縮されるため、撮影した内容によって多少異なります。風景や静物、明るいシーンでは比較的小さなファイルサイズになりますが、暗いシーンや複雑なディテールが多いシーンでは、より大きなファイルになります。
JPEG（Fine）フォーマットのデータサイズ
JPEGは圧縮されているため、RAWよりもデータサイズは小さくなります。Fine圧縮は高画質を保ちながら、データサイズを抑える設定です。
- Nikon Z8: 約10MB～20MB
- Nikon Z9: 約15MB～25MB
JPEG（Fine）フォーマットは、RAWに比べてデータ容量は小さいですが、圧縮により多少の画質劣化が発生します。それでも、日常的な使用には十分な画質を提供します。
撮影内容によるデータサイズの変化
撮影内容によって、RAWやJPEGファイルのサイズは変動します。シンプルなシーンでは小さなファイルサイズになりがちですが、複雑で詳細なシーンではファイルが大きくなることがあります。
- 風景: 通常、風景写真はファイルサイズが小さめですが、空や水面の反射など複雑な要素が多い場合、ファイルサイズは増加します。
- ポートレート: 人物撮影は、肌の質感や細かいディテールが多いため、ファイルサイズは大きくなる傾向があります。
- 動きのあるシーン: 動きが多いシーン（スポーツなど）は、データサイズが大きくなりやすいです。
結論: RAWとJPEGの選択
RAWとJPEGにはそれぞれメリットがあります。RAWは最高画質を提供しますが、ファイルサイズが大きく、後処理が必要です。JPEG（Fine）は圧縮されているため、サイズが小さく、すぐに使えるファイルを提供しますが、画質に若干の劣化があります。
撮影したいシーンや作業フローに合わせて、どちらを選ぶか決めると良いでしょう。RAWで高画質なデータを保持しつつ、JPEGで素早く写真をシェアするのも一つの方法です。
コメント