A1 mini でフィラメントを入れても動かない/エラーが出るときの原因と対処法

3Dプリンター

3Dプリンター Bambu Lab A1 mini を使い始めたばかりで、「フィラメントをチューブに通して先端を止めたのに“フィラメント供給エラー”でプリントできない」と悩む人は少なくありません。本記事では、なぜそのようなトラブルが起きやすいか、その原因と実際に有効な対処法を整理して解説します。

A1 miniでよくある「フィラメント供給エラー」の原因

A1 mini では、フィラメントの供給経路が「スプール → PTFE チューブ → エクストルーダ/ノズル」という流れになっていますが、このどこかで詰まりや噛み込みが起こると「フィラメントが出てこない/送れない」エラーになります。([参照] forum.bambulab.com: Failed to extrude the filament)

よくある原因例。

まずやるべきチェックと対処法

以下の順でチェック/作業してみてください。それだけで解決することが多いです。

  • PTFE チューブの挿入を再確認
    チューブが斜めになっていたり、奥まで入っていないとフィラメントが詰まることがあります。チューブを抜き、真っ直ぐ差し直してから再度ロードを試みましょう。([参照] フォーラム事例)
  • フィラメントの先端を斜め(45度)にカットする
    端を斜めに切ることで、ドライブギアがキャッチしやすくなりロード成功率が上がる報告があります。([参照] 同フォーラム: brand-new A1 not loading filament)
  • 古いフィラメント/巻きぐせのあるスプールは交換または先端を切り直す
    特に安価なフィラメントやマット系では「柔らかすぎ/滑りすぎ/径ばらつき」が原因でエラーが出やすいと報告されています。([参照] printer not feeding filament / getting jammed?)

それでもダメなときの“少し踏み込んだ”対処法

基本チェックで解決しない場合は、以下のような対策が有効なことがあります。

  • エクストルーダ/ギアのアイドラ(押さえギア)の位置と噛み合わせを確認
    押し付けが強すぎるとフィラメントを潰すことがあり、逆に弱すぎるとフィラメントを噛めません。適切な締め付け状態に調整してください。([参照] feed error トラブル例)
  • チューブの先端を内側に軽く面取り(バリ取り)して滑らかにチューブの端が角ばっていると、フィラメントが引っかかりやすく詰まりの原因になります。軽く面取りして丸くすることで改善した例があります。([参照] 同フォーラム)
  • 純正フィラメントや他のスプールで試す
    サードパーティーフィラメントや安価なものを使っていると、径ズレ・硬さ・吸湿などで失敗しやすいことがあります。純正品での確認は原因切り分けに有効です。([参照] トラブルシューティング集)

湿度・環境も意外と重要 ― 保存と取り扱いに注意を

特に PLA やマット系のフィラメントは、水分を吸い込みやすく、乾燥が不十分だと押し出し不良や詰まりが起きやすくなります。A1 mini のような密閉性が低めの環境では、保管時に乾燥剤や密閉容器を使うとトラブルが減る、という報告があります。([参照] フィラメント引き出せない原因と対策:湿気と熱)

フィラメントを使わないときは、なるべく密閉袋+乾燥剤で保管し、使用直前に端を切ってロードするのが安全です。

まとめ

Bambu Lab A1 mini で「フィラメントを入れても動かない」「エラーが出て使えない」というとき、多くは「チューブ挿入のズレ」「フィラメント先端の形状不良」「フィラメントの状態(巻きぐせ、吸湿、径ズレ)」など、ちょっとした“機構的・取り扱い的なミス”が原因です。

まずはチューブ再挿入、フィラメント先端の斜めカット、適切なギア調整、フィラメントの状態チェックから試してみてください。それでも解決しない場合は、PTFE チューブの状態確認や純正フィラメントへの切り替えが次のステップです。本記事が、A1 miniを使い始めたばかりの人のトラブル解決の助けになれば幸いです。

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