学校で管理されている の iPad を使っていて、メモ帳や 、ファイルアプリ内のデータが突然消えてしまった――。バックアップを取っていなかったという方でも、あきらめる前にできる対処や確認すべきポイントがあります。この記事では、よくある原因と、可能な限りの「データ復元/再発防止策」をまとめました。
まず確認すべきこと ― 「最近削除した項目」と同期設定
まずは、見落としがちな「削除済/同期がオフ」の可能性を確認しましょう。
たとえば、メモアプリであれば「最近削除した項目」に残っている場合があります。iPad のメモが消えたときは、メモアプリのフォルダー画面に戻って「最近削除した項目」をチェックしてください。([参照]Apple サポート – メモが消えたときの対処法)
また、iCloud同期を使っていた場合、設定 → Apple ID → iCloud → メモ(またはファイル)などの項目がオフになっていないか確認することで、データが同期されず表示されていないだけというケースもあります。([参照]Apple サポートコミュニティ – iCloud 同期の再設定で復元できた例)
復元方法①:iCloud や iTunes/Finder によるバックアップから復元
もし過去に iCloud やパソコン経由でバックアップを取っていた場合、それを使ってデータを復元できる可能性があります。
具体的には、iPad を「すべてのコンテンツと設定を消去」 → 初期設定 →「iCloud バックアップから復元(またはパソコンのバックアップから復元)」を選ぶ方法です。([参照]Apple サポート – iPad をバックアップから復元する方法)
ただしこの方法は、復元後にそれ以降に作成したデータは消えてしまうため、必要なファイルが他にあれば必ず保存しておきましょう。
復元方法②:サードパーティ製のデータ復元ソフトを試す
バックアップを取っていなかった場合でも、専用の iPad/iOS 向け復元ソフトを使って消えたデータの復旧を試みる方法があります。こうしたソフトでは、削除済みファイルやシステム上で見えなくなったデータを「スキャン」で検出できる可能性があります。([参照]Tenorshare – iPad のバックアップなし復元方法の紹介)
ただし、この方法で復元できるかはケースバイケースで、100%の保証はありません。また、成功しても一部データが欠ける可能性がある点にご注意ください。
消失の原因として考えられる代表ケース
なぜ突然データが消えてしまうのか、その背景にはいくつかの典型パターンがあります。
- 誤操作や誤削除によるもの
- iCloud の同期エラーや容量不足による同期の失敗
- iPadOS のアップデートやシステム不具合によるデータの非表示/消失
- 学校管理の端末で、管理者によるプロファイル変更や制限の適用/初期化
特に学校管理の iPad の場合、「遠隔で初期化された」「プロファイル変更で同期や保存先が変更された」といったケースが少なくないため、管理者に確認することも重要です。
今後の対策 ― データ消失に備えてできること
今回のような事態に備えるには、次のような対策が有効です。
- 定期的に iCloud やパソコンでバックアップを取る
- 重要な書類やメモはクラウド以外にも、メール添付や外部ストレージ(USB/クラウド別サービス)で別保存する
- ファイルを編集中はこまめにバージョン管理を行う(例えば PDF 抽出や別名保存)
- 学校など管理者がいる場合は、事前にデータの管理ルールを確認しておく
特に大事な文書や課題がある場合は、作業が進むごとにバックアップを取るクセをつけるのがおすすめです。
まとめ
iPad でメモ帳・Pages・ファイルが突然消えてしまったとき、「本当に完全に消えた」のか、「同期や削除フォルダに残っているだけ」なのかをまず確認することが重要です。設定や同期状況を見直し、可能であればバックアップからの復元や復元ソフトの利用も検討しましょう。
ただし、バックアップなし・削除から 30 日以上経過・管理者による初期化などが原因の場合は、復元が難しいケースもあります。今後は定期バックアップと複数の保存手段を併用して、大切なデータを守る習慣をつけることが何より大切です。


コメント