動画編集を行っていると、完成データだけでも膨大な容量になり、パソコン本体のストレージを圧迫しがちです。特に10TB以上のデータを長期保管したい場合、どのストレージを選ぶべきか迷う方は多いでしょう。この記事では、HDD・SSD・USBメモリの特徴を比較しつつ、大容量データの保存に最適なストレージの選び方とおすすめモデルを紹介します。
大容量データ保存に向いているストレージの種類
動画データはサイズが非常に大きいため、長期保管に適したストレージ選びが重要です。それぞれのストレージにはメリットとデメリットがあるため、用途に合わせて選ぶことが大切です。
特に「読み書き速度より容量とコスパ重視」という用途では、HDDが最も適した選択肢となります。まずは各ストレージの特徴を見ていきましょう。
外付けHDDの特徴:大容量で安価、長期保存向き
外付けHDDは現在最もコストパフォーマンスに優れたストレージで、2~20TBなど大容量を低価格で購入できます。動画保存のように「アクセス頻度は低いが、とにかく容量が欲しい」用途に最適です。
一方で、HDDはSSDと比較すると読み書き速度は遅く、持ち運びにはやや不向きですが、据え置きでデータ保管を目的にするなら非常に優秀です。価格重視で容量を確保したい場合は第一候補となります。
外付けSSDの特徴:高速だが高価、頻繁に使うデータ向き
SSDはHDDに比べて読み書き速度が非常に速く、動画編集時の作業データ置き場としては便利です。ただし、同じ容量で比較すると価格が高く、大容量(10TB以上)を揃えるのは現実的ではありません。
バックアップ用途としてはオーバースペックになるため、動画編集後の長期保存用途だけを考えるならSSDは選択肢から外れても問題ありません。
USBメモリの特徴:長期保存には不向き
USBメモリは持ち運びがしやすい反面、容量が最大でも1〜2TB程度であり、10TBものデータ保存には向きません。また、長期保存時の信頼性もHDDやSSDに比べて低い傾向があるため、大容量バックアップ用途には適していません。
あくまでデータの移動用途として使い、バックアップ用途には外付けHDDもしくはクラウドストレージが推奨されます。
10TB以上の動画データ保存に最適なストレージ構成
あなたの用途(読み書き速度は重視しない・コストを抑えたい・データは長期保存したい)に最適なのは外付けHDDです。特に10TB以上を扱うなら、据え置き型HDDが最も現実的で経済的です。
さらに、バックアップは1つだけに頼らず、可能なら2台構成で「二重保存」することでデータ消失のリスクを大幅に軽減できます。
おすすめの大容量外付けHDD
ここでは、コスパと信頼性のバランスが良い外付けHDDを紹介します。いずれも10TB以上のラインナップがあります。
- Western Digital Elements Desktop(10〜18TB):シンプルで価格が安く、長期保存向けとして定番。
- Seagate Expansion Desktop(10〜18TB):コスパが高く、保証もあるため安心して利用できます。
- BUFFALO DriveStation(8〜16TB):国内ブランドでサポートが安心。信頼性重視の人におすすめ。
いずれもUSB接続で扱いやすく、動画データのバックアップ用途に最適です。大量のデータを扱うなら、転送速度の観点からUSB 3.0以上を選ぶと効率が良くなります。
まとめ
10TB以上の動画データを長期保存したい場合は、コスパと容量の面から外付けHDDが最もおすすめです。SSDは高速ですが高価で、USBメモリは容量不足のため適していません。紹介したHDDモデルはいずれも定評があり、大容量のデータ保存に向いています。動画編集後のデータ保管に悩んでいる方は、外付けHDDを選ぶことで、コストを抑えつつ安全にデータを保存できるでしょう。


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