PLC Qシリーズを使用している場合、GOT(グラフィックオペレータ端末)で画面遷移をボタン操作で行いたいと考えることがあります。特に、画面上の「次へ」ボタンを押して次の画面に移動する機能を、物理的な押しボタンで実現したいというケースにおいて、どのようにデバイスを設定するかについて詳しく解説します。
1. PLC QシリーズとGOTの基本設定
まず、PLC Qシリーズを用いてGOTの画面遷移を制御するための基本的な流れを確認しておきましょう。GOTは通常、タッチ操作で画面遷移を行いますが、外部のボタン(物理ボタン)を利用して遷移させるには、ボタンをPLCの入力として接続し、GOTの表示を制御するプログラムを組む必要があります。
このような設定を行う場合、GOT側での「画面遷移命令」をPLCからの入力信号を受けて実行できるようにします。具体的には、PLCでボタン入力を読み取るために、入力信号をGOTの「画面遷移」を実行する処理にマッピングします。
2. 物理的なボタンで画面遷移を制御する方法
物理ボタンを押して画面を遷移させるためには、GOTに接続したPLCの入力端子にボタンを接続し、プログラムでその入力信号を処理します。ボタンが押されたことを検知した際に、「次の画面に進む」動作をプログラムします。
これを実現するためには、PLCの「ラダー図」や「Structured Text(ST)」を使用して、ボタンが押されたことをトリガーに画面遷移を行うロジックを組み込む必要があります。これにより、物理ボタンを押すことで、GOTの画面が遷移します。
3. 画面遷移に使用するデバイスの設定
GOTの画面遷移に関しては、PLCとGOTを連携させるために、正しいデバイス設定が必要です。GOT側で画面遷移を行うためには、デバイス間で適切にデータをやり取りできるように設定を行い、各画面間の遷移をボタンの入力に基づいてトリガーします。
例えば、画面遷移を行いたいデバイスのアドレスや設定が異なる場合、PLCのプログラムで適切に指定して遷移を実行する必要があります。また、GOTの設定で「次へ」ボタンに割り当てられているコマンドを、物理ボタンで押した際にも実行できるようにプログラムします。
4. トラブルシューティングと確認点
設定を行った後、正常に画面遷移が動作しない場合のトラブルシューティングとして、以下の点を確認しましょう。
- PLCとGOTの接続設定が正しく行われているか。
- 物理ボタンの入力端子が正しく接続されているか。
- 画面遷移を制御するためのプログラムにエラーがないか。
これらの確認作業を行い、問題を解決しましょう。
5. まとめ
PLC Qシリーズを使用したGOTの画面遷移を物理ボタンで実現する方法について解説しました。物理ボタンでの画面遷移は、ボタン入力をPLCで読み取ってGOTに伝達し、画面遷移を行うことによって実現可能です。これにより、タッチ操作以外でもGOTの操作を行えるようになります。設定や接続方法を適切に行うことで、問題なく動作するはずです。


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