真空管やアナログオーディオ機器の愛好者にとって、モノラルレコードはその独特な音質や歴史的背景から非常に魅力的です。しかし、モノラル盤の中には「リアルモノラル盤」と「なんちゃってモノラル盤」があり、特にレコードの再生に使うカートリッジがその種類によって異なります。この記事では、リアルモノラルカートリッジとなんちゃってモノラル盤の違いについて解説し、どのように見分けるかについて説明します。
1. リアルモノラルカートリッジとは?
リアルモノラルカートリッジは、横振動のみを受け付ける設計で、1950年代後半まで使用されていたモノラル盤に対応しています。これらのカートリッジは、モノラルレコードの音質を正確に再生するため、横振動のみに反応する特徴があります。そのため、縦横両振動を受け付けるステレオカートリッジとは異なり、モノラル盤の音質を損なうことなく、より忠実に再生できます。
代表的な製品には、GEバリレラやオルトフォンがあり、これらはリアルモノラル盤の再生に最適なカートリッジとして知られています。
2. なんちゃってモノラルカートリッジとは?
なんちゃってモノラルカートリッジは、縦横両振動に対応したカートリッジで、デノンDL-102のような製品が代表例です。これらは実際にはステレオ用のカートリッジを使用しているため、モノラル盤を再生する際に横振動のみを適切に再生できるわけではなく、縦方向の振動も反応してしまう可能性があります。
そのため、レコードの溝に対して不適切な動きが生じることがあり、長期間使用するとレコードの溝にダメージを与えるリスクがあります。しかし、なんちゃってモノラルカートリッジはその汎用性から人気があり、モノラル盤とステレオ盤両方で使用できる利点があります。
3. リアルモノラル盤となんちゃってモノラル盤の違い
リアルモノラル盤は、モノラル用に設計されたカッターヘッドで製作された盤で、通常は横振動のみに対応しています。一方、なんちゃってモノラル盤は、ステレオカッターヘッドで製作されたため、縦横両振動に対応しています。これにより、なんちゃってモノラル盤はステレオ対応機器でも再生可能ですが、リアルモノラル盤専用のカートリッジで再生した場合、音質や再生の精度に違いが生じます。
モノラル盤がステレオ盤と併売されていた時代には、特になんちゃってモノラル盤が多く存在しており、これらはステレオカッターヘッドを使用して製作されていました。
4. リアルモノラル盤となんちゃってモノラル盤の見分け方
リアルモノラル盤となんちゃってモノラル盤の見分け方は、盤の製造時期や刻印を確認することで可能です。例えば、盤のラベルや製造情報に「モノラル」や「モノラル専用」などの表記があれば、それはリアルモノラル盤である可能性が高いです。
また、オーディオ機器に関する情報をチェックすることも有効です。リアルモノラルカートリッジを使用する場合、通常はモノラル専用のカートリッジを使うことをお勧めしますが、なんちゃってモノラル盤を再生する際には、ステレオカートリッジで問題なく再生できます。
5. まとめ
モノラル盤には、リアルモノラル盤となんちゃってモノラル盤が存在し、それぞれに適したカートリッジの選択が重要です。リアルモノラルカートリッジは、横振動のみを正確に再生できるため、モノラル盤を正確に再生するために最適ですが、なんちゃってモノラル盤の場合は、ステレオカートリッジでも再生可能ですが、長期間使用する場合には注意が必要です。
モノラル盤の特性を理解し、適切なカートリッジを選んで、より良い音楽体験を楽しんでください。


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