コンデンサーマイクを選ぶ際に気になるのが「指向性」です。指向性はマイクが音を拾う範囲や方向を示す重要な要素であり、録音する環境や目的によって使い分けが必要です。本記事では、コンデンサーマイクの指向性の基本的な使い方と選び方を解説します。
指向性とは?
指向性とは、マイクが音を拾う範囲を示すもので、音の集音方向を決める特性です。コンデンサーマイクには様々な指向性があり、特定の方向からの音を集めることで、周囲の雑音を抑えることができます。一般的な指向性には、単一指向性(カーディオイド)、全指向性、双指向性などがあります。
代表的な指向性の種類
カーディオイド(単一指向性)
カーディオイドマイクは、正面の音を主に拾うタイプの指向性で、後ろや横からの音をほとんど拾いません。インタビューやポッドキャストなど、特定の音源からだけ音を拾いたい場合に便利です。
オムニディレクショナル(全指向性)
オムニディレクショナルマイクは、全方向からの音を均等に拾う特性を持っています。周囲の音も拾うため、会議や録音スタジオで、複数の音源を一度に録音したい場合に最適です。
双指向性(バイカーディオイド)
双指向性は、前後の音を拾う指向性です。前後に配置した音源の両方を録音するのに適しており、インタビューの際にマイクを二人で共有する場合などに有効です。
どの指向性を選ぶべきか?
録音するシーンや環境によって、どの指向性を選ぶかが決まります。例えば、雑音の多い場所で使用する場合は、カーディオイドマイクが適しています。反対に、広い範囲の音を拾いたい場合にはオムニディレクショナルが有効です。
また、録音の目的にもよります。歌唱やナレーションの場合はカーディオイドが一般的ですが、演奏の録音などには全指向性が選ばれることが多いです。
指向性とマイクの使い方
指向性を理解した上で、マイクの向きを調整することが重要です。カーディオイドマイクは必ず正面を向けて、周囲の雑音が入らないようにする必要があります。また、全指向性を使用する場合は、音源の配置に注意を払い、全方向から音が入るように設置します。
まとめ
コンデンサーマイクの指向性は、録音の目的や環境に応じて選ぶことが大切です。カーディオイドは特定の音源を集中して拾いたい場合に最適で、オムニディレクショナルは全方向の音を拾いたい場合に使います。用途に応じた指向性を選び、録音時にはマイクの向きにも注意を払いましょう。


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