3Dプリンターを使って建築模型を作成する際、特に床と壁の接続部分に凹凸(横に伸びた線)ができてしまうことがあります。これは多くの初心者が経験する問題で、プリンターの設定やフィラメントの選択などに関係しています。この記事では、これらの凹凸をなくし、より滑らかな壁面を作るための対処法を紹介します。
凹凸ができる原因
3Dプリンターでの造形時に発生する凹凸(でっぱり)の主な原因は以下の通りです。
- スライサー設定の不適切 – スライサーソフトでの印刷設定が原因で、層間のギャップやオーバーハングが正しく処理されていない場合があります。
- フィラメントの選択 – 使用するフィラメント(例えばPLA)がプリンターと合っていない場合、印刷品質が低下することがあります。
- 印刷速度や温度 – 高速で印刷したり、温度設定が適切でない場合、フィラメントの流れや冷却が不均一になり、表面に凹凸ができることがあります。
凹凸を解消するための設定変更
滑らかな壁面を作るためには、いくつかのプリンター設定を調整する必要があります。特に、スライサーの設定を適切にすることが効果的です。
- 層の高さを細かく設定 – 現在0.12mmの高品質設定を使用していますが、さらに細かい層(例えば0.1mm)で印刷することで、表面が滑らかになりやすくなります。
- フィラメントの流量を調整 – フィラメントの流量(フィラメントの押し出し量)を適切に設定することで、過剰なフィラメントの押し出しを防ぎ、凹凸を減らすことができます。
- 速度設定を見直す – 印刷速度を少し遅くすることで、精密な造形が可能になります。特に細部が重要な部分では、低速印刷が効果的です。
- 温度設定を適切に調整 – プリンターの温度設定が適切でないと、フィラメントが過度に溶けたり、冷却が早すぎたりすることがあります。PLAの場合、プリンターの推奨温度を使用しましょう。
フィラメントの選び方と調整方法
使用するフィラメントによっても印刷品質が大きく変わります。PLAフィラメントを使用している場合、以下の点に注意しましょう。
- フィラメントの品質を確認 – 購入したフィラメントの品質が低いと、印刷中に品質が安定せず、凹凸が発生する原因となります。信頼できるブランドを選びましょう。
- フィラメントの直径をチェック – フィラメントの直径が一定でない場合、プリンターがフィラメントを適切に供給できず、凹凸が発生することがあります。
- フィラメントの湿度管理 – PLAは湿気を吸収しやすいため、フィラメントが湿気を吸っていると印刷品質が低下します。フィラメントは乾燥状態で保管しましょう。
プリンターのメンテナンスとローラー調整
プリンターのローラーが汚れていたり、正しく配置されていない場合、用紙の取り込みが不正確になり、凹凸が発生することがあります。定期的なメンテナンスを行い、ローラーをきれいに保つことが大切です。
また、フィラメントが正常に供給されているかを確認し、必要であればエクストルーダー(押し出し機構)の調整を行いましょう。
まとめ
3Dプリンターで壁面に凹凸をなくし、滑らかな仕上がりを得るためには、スライサー設定の調整やフィラメントの選定が重要です。層の高さを細かく設定し、温度や印刷速度を適切に調整することで、より精密で滑らかな造形が可能になります。また、フィラメントの品質や湿度管理、プリンターのメンテナンスも改善のポイントです。これらの対策を試して、より美しい建築模型を作成してください。


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