デコメ(デコレーションメール)は、1990年代後半から2000年代初頭にかけて、特に携帯電話でのメールのやり取りにおいて非常に人気がありました。デコメを使ったメールは、絵文字や装飾を加え、文字だけのメールよりも個性を表現できる点が魅力でした。しかし、デコメが全盛期を迎えた時期には、実際にどのくらいの人々が利用していたのでしょうか?
デコメ全盛期の時期とその影響
デコメ全盛期は、2000年代の中頃から後半にかけてがピークでした。特に、ガラケー(従来型携帯電話)の普及が進んでいた時期で、メールを送ることが日常的になっていたことが背景にあります。この時期には、多くのキャリア(NTTドコモ、au、ソフトバンクなど)がデコメを積極的に提供し、特に若年層を中心にその利用が広まりました。
また、デコメは単なるメールの装飾だけでなく、プレゼントや誕生日のメッセージにも活用され、使い勝手の良さからユーザーの間で一大トレンドとなりました。
どれくらいの人が利用していたのか?
デコメ全盛期には、携帯電話を持っていた多くの人がデコメを使っていました。具体的な利用者数を正確に把握するのは難しいですが、2007年から2008年にかけて、デコメ機能を提供していたキャリアの契約者数は数千万を超えており、その多くがデコメを利用していたと考えられます。
当時、特に若年層(10代から20代前半)の間で非常に流行し、デコメを使わないことが少し「遅れている」と見なされることもありました。
デコメの衰退とその背景
スマートフォンの普及により、デコメの利用は急速に減少しました。特に、iPhoneやAndroidスマートフォンの登場により、絵文字やスタンプなどの新しいコミュニケーション方法が広まり、従来のデコメに代わってこれらが主流となったのです。また、インターネットを利用したSNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)の普及もデコメの衰退に拍車をかけました。
特にLINEやFacebook、InstagramなどのSNSでのスタンプや絵文字が、デコメに代わる新たな表現手段となり、携帯メールよりもSNSが主流になったことが、デコメの消失を早めました。
まとめ
デコメ全盛期には、特に2000年代中盤から後半にかけて、携帯電話を使っていた多くの人々が利用していました。特に若年層にとっては、デコメを使うことが一種の「カッコイイ」とされ、携帯メールのやり取りをより楽しく、個性的にする方法でした。しかし、スマートフォンの登場とSNSの普及によって、デコメは急速に衰退しました。それでも、あの時期にデコメを使っていた人々にとっては、懐かしい思い出として今も心に残っていることでしょう。


コメント