高分解シャッターを使ったスポーツ撮影時の縞目対策と被写体ブレの解決方法

デジタル一眼レフ

α7Vを使用して体育館でスポーツ撮影を行う際、LED照明によるフリッカー(縞目)現象が発生することがあります。特に電子シャッターを使用しているときにこの問題が顕著になり、高分解シャッターで解決しようとすると、シャッタースピードが低下して被写体ブレのリスクが高まります。この記事では、その対策方法と撮影時に気を付けるべき点について解説します。

1. 高分解シャッターとは

高分解シャッターは、LED照明などによるフリッカーを抑制するための機能です。通常、電子シャッターを使用すると照明の周期に合わせてシャッタースピードが遅くなり、縞目(フリッカー)が発生します。高分解シャッターを使用することで、フリッカーの影響を最小限に抑えることができます。

2. 高分解シャッター使用時の影響

高分解シャッターを使用すると、シャッタースピードを1/500秒から1/125秒以下に落とさなければならない場合があります。これにより、フリッカーは抑制されますが、同時に被写体ブレが発生するリスクが増えます。特に動きの速いスポーツの撮影では、シャッタースピードを遅くすることで被写体がブレてしまうことが懸念されます。

3. フリッカーと被写体ブレのバランスを取る方法

フリッカーを抑えつつ、被写体ブレを避けるためにはいくつかの対策があります。まず、シャッタースピードを1/125秒以下に落とさずに、適切なISO感度を設定することが重要です。ISO感度を上げることで、より速いシャッタースピードを維持できます。また、レンズの開放値を調整することも有効です。

4. 代替方法としてのフレームレートとシャッタータイプの変更

フリッカーを完全に抑えたい場合、フルメカニカルシャッターやローリングシャッターを使用することで、電子シャッターによるフリッカーを回避することができます。また、動画撮影時のフレームレートを調整することで、フリッカーを減らすことも可能です。これらの方法を試すことで、フリッカーを抑えつつ、シャッタースピードを速く保つことができます。

5. まとめ

高分解シャッターを使用することでフリッカーを抑えることはできますが、シャッタースピードを遅くすることで被写体ブレが発生する可能性があります。そのため、ISO感度やレンズの絞り、シャッタータイプの変更など、他の設定を調整して、フリッカーと被写体ブレのバランスを取ることが大切です。

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