近年、Amazonなどのオンラインショップで「30TBの外付けHDDが1万円」という驚くべき価格の商品が販売されています。一見するとコストパフォーマンスに優れた魅力的な商品に思えますが、実際には様々なリスクがあることをご存じでしょうか?本記事では、この超低価格なHDDの正体と、購入時の注意点について詳しく解説します。
1. 30TBの外付けHDDが1万円?市場価格との比較
一般的に、30TBの外付けHDDの価格はかなり高額です。例えば、大手メーカー(SeagateやWestern Digital)のHDDでは、以下のような相場となっています。
容量 | 相場価格(2024年現在) |
---|---|
10TB | 約3〜4万円 |
20TB | 約7〜10万円 |
30TB | 10万円以上 |
このように、30TBのHDDが1万円で販売されているのは、通常では考えられない価格です。この異常な価格の理由について、次のセクションで解説します。
2. 低価格HDDの実態とは?詐欺商品に注意
30TBのHDDが異常に安い場合、以下のようなリスクが考えられます。
① 容量偽装の可能性
多くの激安HDDは、実際の容量が表示されているものとは異なるケースがあります。例えば、1TBや2TBのHDDに特殊なソフトウェアを使って「30TB」と認識させる偽装が施されていることがあります。これにより、PC上では30TBと表示されるものの、実際にはそれ以上のデータを保存できません。
② 低品質なUSBメモリの集合体
中には、大容量のHDDではなく、低品質なUSBメモリを複数接続しているだけの製品も存在します。この場合、データの書き込み速度が極端に遅く、数GBのデータを保存すると動作が不安定になることがあります。
③ データ消失の危険性
偽装HDDの場合、一定以上のデータを書き込むと過去のデータが上書きされるという問題が発生します。つまり、大切なデータを保存したつもりでも、知らないうちに消えてしまう危険性があります。
3. 安全なHDDを選ぶためのポイント
低価格なHDDを購入する際は、以下のポイントに注意しましょう。
① 信頼できるメーカーの製品を選ぶ
Seagate、Western Digital、Toshibaなどの信頼できるメーカーのHDDを選びましょう。Amazonや楽天などで購入する場合は、販売元が正規販売店であることを確認してください。
② レビューを確認する
購入前に、他のユーザーのレビューをチェックしましょう。特に、「実際の容量が違った」「データが消えた」といった低評価のレビューが多い場合は避けるべきです。
③ 実際の容量を確認する
購入後、HDDの実際の容量を確認する方法として、Windowsの「ディスクの管理」や「CrystalDiskInfo」などのソフトウェアを使用すると、正しい容量が分かります。
4. まとめ
「30TBの外付けHDDが1万円」という商品は、ほぼ間違いなく偽装された詐欺商品です。以下のポイントを意識し、安心して使えるHDDを選びましょう。
- 市場価格と比較して、極端に安いHDDには注意する
- SeagateやWestern Digitalなどの信頼できるメーカーの製品を選ぶ
- レビューを確認し、低評価が多い商品は避ける
- 購入後はツールを使って実際の容量をチェックする
安すぎるHDDには落とし穴があります。大切なデータを守るためにも、安全なストレージを選びましょう。
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