MSI MPG B760M EDGE TI WIFIのマザーボードを使用している場合、BIOSアップデートを行いたいことがあるでしょう。しかし、このモデルには「BIOSフラッシュボタン」や「専用のBIOS USBポート」がないため、どのようにアップデートを行うべきか迷うことがあるかもしれません。
この記事では、MSI MPG B760M EDGE TI WIFIのBIOSアップデート方法について、初心者の方でも分かりやすいように解説します。
BIOSアップデートが必要なケース
BIOSアップデートは以下のような場合に必要になることがあります。
- 新しいCPUを使用するため(例:新世代のIntel CPUに対応させる)
- システムの安定性や互換性の向上
- セキュリティアップデートの適用
BIOSアップデートの前に準備すること
BIOSのアップデートは慎重に行う必要があります。アップデート前に以下の準備を行いましょう。
① 現在のBIOSバージョンを確認
BIOSアップデートが本当に必要かどうかを確認するため、現在のBIOSバージョンをチェックします。
BIOSバージョンの確認方法:
- PCの電源を入れ、[DEL] または [F2] キーを連打してBIOS画面を開く
- BIOSのメイン画面に表示される「BIOS Version」を確認
- MSIの公式サイトで最新バージョンと比較
② 必要なものを用意
- 空のUSBメモリ(FAT32フォーマット)
- MSI公式サイトからダウンロードした最新のBIOSファイル
- 安定した電源供給(アップデート中に電源が切れると故障の原因になる)
MSI MPG B760M EDGE TI WIFIのBIOSアップデート手順
BIOSフラッシュボタンがないモデルでは、BIOS設定画面(UEFI)からアップデートを行うのが一般的です。
① MSI公式サイトから最新BIOSをダウンロード
手順:
- MSIの公式サイト にアクセス
- [サポート] → [ドライバ&ユーティリティ] から最新のBIOSをダウンロード
- ダウンロードしたZIPファイルを解凍し、USBメモリのルートディレクトリに保存
※USBメモリはFAT32フォーマットにする必要があります。
② BIOS設定画面(UEFI)を開く
手順:
- PCを再起動し、起動時に [DEL] または [F2] キーを連打
- BIOS設定画面に入る
③ M-FLASHモードでBIOSアップデート
手順:
- BIOSメニューの「M-FLASH」オプションを選択
- 「再起動してM-FLASHに入るか?」と表示されたら [OK] を選択
- PCが再起動し、M-FLASHモードが起動する
- USBメモリ内のBIOSファイルを選択
- アップデートが開始されるので、完了するまで絶対に電源を切らない
※BIOSアップデート中にPCの電源を切ると、マザーボードが故障する可能性があるため注意!
④ アップデート完了後の設定
アップデートが完了するとPCが自動的に再起動します。再度BIOSに入り、以下の設定を確認してください。
- BIOSのバージョンが正しく更新されているか
- 必要に応じて「デフォルト設定を適用」する
BIOSアップデートがうまくいかない場合の対処法
もしアップデートに失敗した場合、以下の方法を試してみてください。
① 別のUSBメモリを使用する
USBメモリが正しく認識されていない場合、別のUSBメモリで試してみる。
② BIOSをリセットする
CMOSクリアを行うことで、BIOSの設定をリセットできます。
手順:
- PCの電源を切り、コンセントを抜く
- マザーボード上の「CMOSクリアジャンパ」をショートさせる(詳細はマニュアルを参照)
- または、CMOS電池を10分ほど外して再装着する
③ MSI公式サポートに問い合わせる
どうしてもアップデートできない場合、MSIのカスタマーサポートに問い合わせるのも一つの方法です。
まとめ
MSI MPG B760M EDGE TI WIFIのBIOSアップデートは、以下の手順で行うことができます。
- BIOSのバージョンを確認
- MSI公式サイトから最新のBIOSをダウンロード
- USBメモリ(FAT32フォーマット)にBIOSファイルを保存
- BIOS画面からM-FLASHを使用してアップデート
- アップデート後、BIOS設定を確認・適用
BIOSアップデートは慎重に行う必要がありますが、正しく手順を踏めば安全に実施できます。快適なPC環境のために、必要に応じて最新のBIOSに更新しましょう!
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